ジャンプ「日の丸飛行隊」故・笠谷幸生さんお別れ会 松山千春、原田雅彦氏ら約110人が出席


1972年札幌冬季五輪のスキー・ジャンプ70メートル級で金メダルを獲得し、4月23日に死去した笠谷幸生さん(享年80)のお別れの会「天上への離陸を見守る会」が26日、札幌市の札幌オリンピックミュージアムで行われた。1998年長野五輪ジャンプ団体金メダルメンバーの岡部孝信氏、斎藤浩哉氏、原田雅彦氏、船木和喜氏ら競技関係者や長年親交があった歌手・松山千春ら約110人が出席し、別れを惜しんだ。

笠谷さんは札幌五輪で、冬季大会では日本勢初の金メダルを獲得し、笠谷さんら日本選手が表彰台を独占し「日の丸飛行隊」として称賛された。引退後は競技振興や選手育成に携わってきた。

 会場のスクリーンには現役時代の写真が映し出され、祭壇には、3年前に宮の森ジャンプ競技場で笑顔を浮かべる笠谷さんの遺影が飾られ、かつての所属先のニッカウヰスキーのボトルが収められた。

 全日本スキー連盟副会長も務める原田氏は出席者を代表して追悼の言葉を述べた。「笠谷さんは、私も幼い頃に憧れてジャンプを始めるきっかけになった方。勝利を追い求めるだけでなく、困難に立ち向かい、挫折を乗り越えるための強い決意を身をもって見せてくれました。笠谷さんのジャンプ界、スポーツ界への思いを継承し、選手たちのよりよい環境づくりに進めていきます」と語りかけた。







札幌オリンピックミュージアム