2024年5月24日 両国国技館
3敗を守った琴櫻と大の里だが、相撲内容は対照的だった。終始攻めて相手を圧倒していたのが大の里。一方の大関は湘南乃海の体勢が低かったこともあり、右に少し変化気味に当たって右から出し投げ。よく相手を見て立ったともいえるが、守りに入った感じの取り口だった。
それも仕方がないのかもしれない。新三役の大の里は失うものがない挑戦者だが、琴櫻は大関として優勝を期待される立場。まだ阿炎戦、豊昇龍戦を残しており、賜杯レースに生き残るために大事に取ろうという意識が勢いを欠く相撲につながっているのだろう。
ただ、結果ばかりを追い求めていては、絶対に良い相撲を取ることはできない。仮に自分から攻めて前に出て負けたとしても、その経験は次につながる。大関に上がった時の相撲を思い出して残り2番、強い気持ちで土俵に上がることが大事だ。
(元大関・栃東)
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14日目の取組
3敗の琴桜―阿炎、同じく3敗の大の里―湘南乃海
それぞれ4敗勢と対戦
幕内優勝争いは❔
首位が3敗の大関・琴櫻(26=佐渡ケ嶽部屋)、新小結・大の里(23=二所ノ関部屋)の2人。
1差で追う4敗勢が、大関・豊昇龍(25=立浪部屋)、関脇・阿炎(30=錣山部屋)、平幕・大栄翔(30=追手風部屋)、湘南乃海(26=高田川部屋)、欧勝馬(27=鳴戸部屋)の5人。
3敗の琴櫻は4敗の阿炎と、同じく3敗の大の里は4敗に後退した湘南乃海との対戦が組まれた。また、豊昇龍と欧勝馬が4敗同士で直接対決、大栄翔は高安と対戦する。
3敗の琴櫻と大の里は既に直接対決が終わっているため、4敗勢にも逆転優勝のチャンスがある。
ஐ*°~ஐ*°~ஐ*°~ஐ…
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