【玉ノ井親方 視点】

大の里 

同じ相手に同じ形で簡単に白星を献上しているようでは、大器の看板が泣く

<大相撲夏場所11日目>

大の里(左)は

豊昇龍の下手投げに敗れる



 ◇大相撲夏場所11日目

2024年5月22日 両国国技館



 大の里が派手に投げられた。

 取組前は熱戦を期待していたが、拍子抜けする内容だった。敗因は大関に簡単に右下手を許したこと。当たってすぐに右を差せたため勢いに乗って前に出ようとしたが、左のおっつけが甘く豊昇龍にそこを狙われた。大関の右下手を自由にさせてしまい右からすくうように投げられた。


 攻め急いだというか、すぐに大関が投げを打ってくるとは想定していなかったのだろう。右を差して“よしっ”と思ったのかもしれないが、上体だけが先走っている感じだった。過去に2度も同じ形で敗れているのだから、もっと相手の投げを警戒すべきだった。慌てずに腰を下ろして、左からおっつけていけば投げも防げたはずだ。たとえ相手が大関だったとしても、同じ相手に同じ形で簡単に白星を献上しているようでは、大器の看板が泣く。


(元大関・栃東


豊昇龍が大の里に貫禄勝ち 

25歳の誕生日を白星で飾り「自分にプレゼント」



館内熱狂❕

豊昇龍(左)が豪快下手投げで大の里ひっくり返す


「10回やって1回できるか」
審判長も興奮❕


【夏場所】豊昇龍が大の里に貫禄勝ち 25歳の誕生日を白星で飾り「自分にプレゼント」

大の里(右)を

下手投げで下した豊昇龍



番付の違いを見せた❕

大関豊昇龍(25=立浪)が
新小結大の里を下手投げで下し、7勝目❕


懸賞金の束を受け取る豊昇龍





賜杯レースの先頭を走る相手を引きずり降ろし、看板力士の意地を見せた

 取組後の豊昇龍は
「(大の里は)高校の時から対戦している。(相手は)入門してすぐに幕内上位、三役まできた。負けたくない気持ちがある。ここで星を落としちゃいけない。大関として強い相撲を取りたいと思った。豪快な投げ? 気持ち良かったね」
と胸を張った。


 この日(2024年5月22日 )

25歳の誕生日を迎えた大関は


「勝ったことは、

自分に誕生日プレゼント。

25歳になっちゃった。

早いな。

25歳が、

勝って始まって良かった」


と笑顔を見せた。




ஐ*°~ஐ*°~ஐ*°~ஐ…





5月26日(日)
🏆