【玉ノ井親方 視点】

霧島はどうしたのだろう…

相次ぐ上位陣の休場に霧島が続かないことを願う


<大相撲夏場所3日目>
熱海富士(右)に
押し倒しで敗れる霧島

 

 霧島はどうしたのだろう。中途半端な相撲で熱海富士に良いところなく押し倒された。カド番大関なのに早くも2敗目だ。前日の平戸海戦は、頭で当たって攻防のある相撲を見せた。ところがこの日は一転、相手の出足をかわそうと、左に回り込んだところを横から体当たりされ、土俵の外に吹き飛ばされた。

 先場所は首を痛め、場所前の稽古でも左肩付近にテーピングをして相撲を取っていたと聞く。状態が良くないのは確かだろう。ただ、それにしても内容が悪い。相次ぐ上位陣の休場に霧島が続かないことを願うしかない。

 一方の熱海富士は良い相撲を取った。初日の豊昇龍戦も右四つの形になって大関を圧倒。相四つの相手の差し手側に出ていく寄り方もうまかった。自分の勝ちパターンを持っていて対戦相手にすれば怖い存在。気を良くすれば乗っていくタイプ。今場所はどこまでやれるか楽しみだ。

(元大関・栃東




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大関経験者で連勝発進の高安も休場、十両以上で7人目

照ノ富士、貴景勝ら有力力士に休場相次ぐ

<大相撲夏場所>
◇3日目◇5月14日(火)◇
東京・両国国技館


大関経験者で東前頭3枚目高安(34=田子ノ浦)が「急性腰痛のため約2週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出し、休場した。診断書には「14日の朝に右腰部に疼痛(痛み)が出現」とも併せて記されていた。

高安は初日に若元春を、2日目は大の里をともに押し出しで破り、連勝発進で存在感を示していた。

※大相撲夏場所2日目
(2024年5月13日(月)) 
高安(手前)は
大の里を押し出しで破る



今場所は序盤から有力力士の休場が続出している。

先場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士と三役復帰した朝乃山が初日から休場。

2日目からは横綱照ノ富士、大関貴景勝が休場に追い込まれた。

これで十両以上の休場者は7人となった。





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