荒れる春場所と言われるが、それ以上の大荒れの展開になった。
尊富士が朝乃山戦で右足首を痛め千秋楽の出場が分からなくなった。
右四つに組む形になって横に振られた時に足首の関節を捻る形になってしまったようだ。
花道を引き揚げるときに1人では歩けず、付け人の肩を借りた。そのまま救急車で病院に運ばれたようだが、ああいう形でケガをする時はひどい状態になってしまっていることもある。本人とすれば何としても千秋楽の土俵に上がりたいだろう。しかし、無理をして取り返しのつかないことになってもいけない。
朝乃山との一番は立ち合いがすべてだった。相手に右を差され、四つに組んで胸を合わせたところで勝負ありだった。今場所、尊富士が勝った相撲は左を差して相手にまわしを許さず一気に土俵の外まで持っていくのが必勝パターンだった。唯一、敗れたのは、右を抱え込まれ投げられた豊昇龍戦だけ。今場所、上位とは組んで取る相撲がなかっただけに、朝乃山にそこをうまく取られた。
尊富士が千秋楽の土俵に上がることができず、大の里が千秋楽に勝てば決定戦が成立しないので大の里の優勝となる。逆に敗れれば尊富士が優勝となる。いずれにしろ場所前には誰も予想できなかった結末を迎えることになる。
千秋楽どうなる?新入幕優勝狙う尊富士は右足負傷で救急搬送…大の里“決定戦不戦勝V”の可能性も
新入幕の尊富士と幕内2場所目の大の里はいずれも出世が早過ぎて大銀杏(おおいちょう)が結えず、ちょんまげとざんばら髪姿での快進撃。大銀杏が結えない力士の優勝は史上初となる。
初土俵から所要9場所で最速新入幕を果たした尊富士は今場所、初日から11連勝。12日目には大関・豊昇龍に初黒星を喫したが、「何も考えずに自分を信じてやるしかない」と切り替え。13日目は関脇・若元春を圧倒し、歴史的な新入幕優勝に王手を懸けていた。
前代未聞の栄えあるレコード、
— デヴィ スカルノ (@dewisukarno) 2024年3月23日
横綱在位の最長期間84場所、大相撲勝利最多1187回などギネス認定を受けた白鵬/現宮城野を弟子の北青鵬の暴力沙汰で師匠の素養、自覚が欠如していると相撲協会は断罪。
続く