【玉ノ井親方 視点】
10日目注目の一番を占う 琴ノ若は受け身にならないように注意を
◇大相撲初場所9日目
○琴ノ若
(寄り切り)
大栄翔●
(2024年1月22日
両国国技館)
大関の地位を狙う力士の中で、その最短距離にいるのが琴ノ若だ。最近は取口に余裕が出てきて、安定感が際立っている。
もともと上体が柔らかい上に
1メートル89、177キロの恵まれた体で簡単に押されない。加えてうまさも兼ね備えている。大栄翔戦は相手の突きを下からあてがうようにして勢いを半減させ苦にしなかった。一度引いて大栄翔の体勢を崩すと、すぐに右を差してそのまま寄り切った。
あす(※「あす」とは1月23日のことをさします
スポニチ記事は1/22(月)19:47配信のため)
10日目は大の里との注目の一番。大の里は立ち合いで当たった後の二の矢の攻めに威力がある。最近の琴ノ若は簡単に押されなくなったとはいえ、右差しを狙ってくる相手に安易にそれを許してしまうと、一気に持っていかれる可能性もある。大の里は新入幕で勝ち越しを決め気分的にも思い切って当たってくるだろうから、受け身にならないように注意することが大事だ。