先日、

 

私の祖母が、

 

長い長い介護生活を終え、

 

94歳にて

 

永眠いたしました。

 

 

おばあちゃんの94歳の誕生日に

体調を崩し、入院して、

余命を、3ヶ月から半年と告げられてから、

 

わずか2ヶ月で逝ってしまいました。

 

 

 

私は、12歳の時に亡くしているので、

おばあちゃんに育てられたようなものです。

 

 

でも、嫌いでした。

 

 

早くから認知症になり、

そのお世話というのは、

本当に大変だったことしか覚えていません。

 

 

家を出て行ってしまい、

何度か警察にお世話になったこともあります。

 

 

家に帰ると、匂うんです。

 

臭いんです。

 

どこがお手洗いなのかもわからなくなるので、

至る所で、用を足してしまいます。

 

一番最初に家に帰った人が、

その後始末をしなければならないので、

家に帰るのが、

本当にイヤでした。

 

 

父もまだ働いていたので、

誰もおばあちゃんの世話をする人がおらず、

私しかいないので、

就職先も近くに決めました。

 

もちろんおばあちゃんは、

ご飯も作れなくなったので、

 

まだ高校生だった弟のお弁当や

夕飯を、私が毎日作り、

 

お仕事のお昼休みに家に帰り、

おばあちゃんに、ご飯を食べさせてから

また会社に戻る・・・

 

家が臭いから、お友達も家に

あがってほしくなくなり・・・

 

20代そこそこで、

こんな経験をしている友達もいなかったので、

 

なんで私ばっかり、

こんな目に合わなきゃならないの!?

 

お母さんが早くに死んじゃって、

今度はおばあちゃんまで、ぼけちゃって!!!

 

って、心底思っていました。

 

 

 

早くいなくなっちゃえばいいのに!

 

 

 

って、本気で思ったことなんて、

 

何度もあります。

 

 

 

おばあちゃんも、好きで自分が

認知症になったわけではないので、

仕方がないんですよね・・・

 

 

でも、そんな事はわかっていても

 

そう思ってしまうんです。

 

 

 

おばあちゃんが、亡くなった時は、

 

私、

 

泣けない

 

って思っていました。

 

 

 

 

 

でも、

 

 

 

泣きました。

 

 

 

 

どんどん小さくなっていく、

おばあちゃんの体・・・

 

 

少しずつ、少しずつ

食べれなくなり、

最後の2ヶ月は、点滴のみ。

 

 

危篤です、

と連絡があり、

 

すぐに病院に駆けつけると、

ただ眠っているかのようなおばあちゃん。

 

 

おばあちゃんの手を握ると、

 

あったかい・・・

 

なんだ

まだ、大丈夫じゃん

眠ってるだけじゃん

 

 

と思っていたら、

 

 

ものの10分もしないうちに、

 

 

息を引き取りました。

 

 

 

 

本当に、眠るように・・・

 

 

 

 

 

 

 

おばあちゃん、

 

ありがとう

 

 

 

よくがんばったね・・・

 

 

 

お疲れ様・・・

 

 

本当に、

 

お疲れ様・・・

 

 

 

 

今は、心からそう思っています。

 

心から、そう思えました。

 

 

 

そう思えた事に、

ほっとしている自分もいます。

 

 

 

 

 

昨年、介護施設のおばあやんたちに

ボランティアでメイクをさせていただいた後に、

 

 

何年ぶりかに、私は私のおばあちゃんに触れました。

 

 

それまでは、汚いものを触るようで

触れなかったんです。

 

 

こんなこと、思っちゃいけないと思っても、

思っちゃってたんです。

 

 

 

あの時、おばあちゃんに触れて、

 

そして、お顔にお化粧水をつけてあげて、

 

何年ぶりかに、おばあちゃんの笑顔を見て、

 

やっと、やっと

 

近づくことができました。

 

 

とても神聖な時間でした。

 

 

このことが、なかったら、

 

こんな気持ちで、おばあちゃんの最後を

 

迎えることはできなかったと思います。

 

 

 

間に合ってよかった・・・

 

 

 

私はおばあちゃん孝行ができたんだろうか・・・

 

 

 

私の子供たちが、

 

棺の中で眠るおばあちゃんの顔を、

にこにこして、何度も見ていました。

 

わかっているのかわかっていないのか、

よくわかりませんが、

 

 

僕、今日6回お線香したよ

 

なんて言いながら、お参りしています。

 

 

おばあちゃんにとっては、ひ孫に

こうしてお参りしてもらえることが、

唯一のおばあちゃん孝行になったかな

なんて思っています。

 

 

 

今まで、関わってくださった方々、

本当にありがとうございました。

 

 

あばあちゃんは、天国にいます。

 

 

 

おばあちゃん

 

 

本当に

 

本当に

 

ありがとう。

 

 

 

 

私は、幸せです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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