「芸術の秋」ということで久しぶりに鑑賞✨

もうひとつ、この映画を観た理由があります。

それは後程…

この映画、好きなんです💖

2013年のイギリス映画です。

大好きな女優 マギー・スミスが元オペラ歌手の役で出演しているし🎵

そして、あのダスティン・ホフマンの初監督作品でもあります。

🎵舞台はイギリス。

音楽家たちの為の老人ホーム。

引退したオペラ歌手、楽器演奏者たちが老後を過ごしています。
医療施設、プール、教会、広大な庭園有り❗️となかなか豪華。
※この辺り、本当のオペラ歌手やバイオリニストの方々。
まあ皆さん、多少の小競合いはありながらも、音楽を通して元気に過ごされています。

🌹そこへやって来るのがマギー・スミス演じる元オペラ歌手のジーン・ホートン❗️
高名なプリマドンナでした✨
カーテンコール12回は当たり前ですって。
と~っても、プライドが高いです。
※ハリポタのマクゴナガル先生✨、『眺めのいい部屋』『地中海殺人事件』『天使にラブソングを』『マリーゴールドホテル』シリーズ、「ダウントン・アビー」のマギー・スミス❗️

🎵そして…
かつてカルテット(四重奏)を組んだメンバー達と再開❗️

🌹唯一、再会を喜んでくれたセシリー・ロブソン。
シシーと呼ばれて愛されている彼女、少し痴呆が進んでいます。
※「シャーリー・バレンタイン」で人気のイギリス女優 ポーリーン・コリンズがキュートに演じます。

🌹口の悪いウィルフレッド・ボンド。
ウィルフと呼ばれています。
美人先生を口説いたり、女性を追い回したり、年取っても枯れない、困った爺さんです😅
下ネタ連発します。
※ イギリスのコメディアンで歌手のビリー・コノリーが楽しく演じます🎶
ビリー・コノリー、『ラスト・サムライ』『ホビット』とかにも出てましたよね❗️なんか好き。

🌹そしてレジーこと、レジナルド・パジェット。
実はジーンと彼とは過去に色々ありまして…
なんと一時期 結婚していたようです❗️それも9時間だけ😱それは確執がありそうです。
※気難しそうなリジーをトム・コートネイが演じます。『ドレッサー』『ドクトル・ジバゴ』など数々の映画にでている名優。私は『モネ・ゲーム』の彼が好きです。

プライド高くて口の悪いジーンは、なかなか馴染めそうにないし、リジーはまだ怒ってるし(当たり前かっ😅)、大丈夫かなぁ~。

🎵そこで、問題発生😨
実はこの老人ホーム、経営が思わしくないようで、次のヴェルディ生誕記念ガラコンサートに懸けています。…が、一人、人気歌手の欠場がわかり、目玉として、この4人で四重奏をやって❗️と言われます。
かつてイギリス史上最高のカルテット❗️と言われていた4人✨
(ホームでもこの人達は、食事でいつも窓辺の席、といった特権もあるみたい。)
ウィルフに言わせれば「レジーは芸術家で我々は職人」だそうですが。

嫌々ながらもホーム存続の為に、レジーやウィルフは作戦を練り、ジーンに話を持ちかけますが…(シシーは嬉しそう☺️)

ジーン 大激怒😡💢
大反対❗️💢💢
プライドの高い彼女は、昔ほど声がでなくて笑われるのを怖れているんです。
そこでウィルフの辛辣な一言
「僕らのファンはもう死んでる🎵」

まあ、色々あって、なんとか説得。
でも、ジーンは自信が無さそうです😢
コンサートは成功するのか❗️❓️

🎶感想🎶
※ネタバレしています。

✨この老人ホームは、あの作曲家ヴェルディがイタリア ミラノに1902年に創設した「音楽家の為の憩いの家」がモデルです。
今でも20代から106歳までが利用されているそうです。
確かに、音楽家の方たちって、儲けより芸術の為、という方も多く、老後は厳しい方もいるのかと。
調べていたら、日本にもヴェルディ ハウスがあって、「おっ❗️」って思ったら、サッカーチームのクラブハウスでした⤵️😅
そっちかいっ❗️

✨私は 最初はリジーのこと、冷たくて、気難しくて面倒くさいヤツって思ってました。
…が、彼の事を知ると誠実で優しい人だとわかります。
健康そうだし、若者に音楽を普及の為の講義を開いたりしているようなレジーが何故、ホームに居るのか不思議だったんです。
それは友達ウィルフの為。
病気の事も有るけど、何時までも枯れない😅ウィルフのお守り、というか💦
あれだけ避けてたジーンとカルテットを組む事にしたのも ホームの皆の為だし、若者との交流の為にラップを調べたり、コンサート本番直前にも、挨拶の言葉を頭にいれていたり、…とまあ、生真面目なんです。
ジーンにとって、若い時はこの生真面目さが堅苦しく思えたかもしれませんが、歳を経て今はこの真面目さが愛おしいでしょう。
私もそう思う💖

✨シシーが何故いつも鞄を強迫観念のように持っているのか。過去に彼女にされてたであろう、母親からの虐待を思うと胸が痛みます😢
キツイ性格のジーンもさすがに反省。
シシーは周りへの思いやりに溢れ、素晴らしい女性ですよね✨
コンサート本番直前、ファスナーが閉まらない、だの、どのネックレスを着けようか、だの女性二人があれこれやってるシーンは微笑ましいです。

※レジーの好きなヤツにするか迷うも、結局自分が好きなものを選ぶジーンが、ぶれてなくて好き❣️

✨もう一人の気難しい人が、リーダーみたいなセドリック・リビングストン。
本人はセドリックではなく、シィドリックだ❗️と。
この人をダンブルドア先生、ことマイケル・ガンボンが嬉々として演じています。
彼は 一体何物だったのか❓️凄くエラソーで、皆を仕切ります。指揮者とか❓️
奇抜な衣装を着て、メイクしたり、マニキュア塗ってもらってたり、とオシャレ。
マクゴナガル ジーンとの絡みは ほぼ無いですが、それでもこの二人の共演は嬉しい😃💕

✨本物のオペラ歌手グウィネス・ジョーンズがジーンのライバル アン・ラングレー役を。
ジーンに悪態つかれてました😅
似た者同士なのか、リジーより(プライド高い)ジーンの方が心配よ、なんて言ってあげてたのに💦
アンもスターなので、「コーラスは歌わない」という自負があるみたい。
最後、コンサートで歌われる彼女のトスカ「歌に行き、愛に生き」は素晴らしいです。
※指導中❓️の監督 映ってます💦

✨他にもコンサートでは
椿姫の「乾杯の歌」や、ミカド「学校帰りの三人娘」、などや、も少し くだけたものも歌われ、トランペットやフルートの演奏もあり、楽しく、素晴らしいものになっています。
やはり、実際の音楽家たちはレベルが違いますね😅

✨いつもはラフな格好で庭仕事などしている青年が、コンサートではきちんとタキシードで舞台スタッフとして働いていたりして、イギリスっぽいな~、と、なんとなく思いました。

✨そしてクライマックス❗️
さすがにこの4人では歌いません💦
プロじゃないし~。
いいとこで終わる❗️
パヴァロッティとかが歌ってる❓️聴く人が聴いたらそうみたいです。

✨オペラ「リゴレット」は私が初めて観たオペラ。(TVでだけど)
中高生ぐらいかな❓️豪華な雰囲気に圧倒されました。悲劇なんだけど、どこか滑稽な感じもして。マントヴァ公爵の歌う「女は気まぐれ(女ごころの歌)」が唯一聞いたことのある歌で、「聞いたことある❗️」と、嬉しかったです。残念ながら、この映画ではでてきません😅
リジー曰く、「オペラは庶民のものだった❗️」

✨エンドロールで、各歌手、演奏家の皆さんのクレジット登場❗️
若い時と現代の写真がでる面白い趣向。
カルテット四人のも出てきます。
若い頃のマギー・スミス、美しい✨
もちろん、今でも🎵

✨この演出は出演者へのダスティン・ホフマン監督の愛情なんだろうな。
私が初めて見たダスティン・ホフマンは映画『トッツィー』で、井上順さんみたいな人だと思っていた😅
その後、『卒業』『クレイマー、クレイマー』『真夜中のカーボーイ』を観て、気が変わる。
素晴らしい役者さんです。
監督作品はこれ1本ですが、もっと撮ってもいいのでは❓️
素晴らしく高評価、な映画ではなかったですが、監督の演者の方たちへの愛を感じました。

✨指揮をされていたボビー(眼鏡の細身のお爺ちゃん)役のアンドリュー・サックスさん。
2016年に86歳で亡くなられていました😢
飄々として、かっこ良かったなぁ。

✨もう一人、ピアノを弾いていた白髪ロングの方はパトリシア・ラブランドさん。
この方はまだ、お元気そうで、ホッ。
キリっとしてましたよね。


✨そして、やっぱり…
マイケル・ガンボン✨
私にはダンブルドア先生の印象が強いですが、
つい、最近、9月に亡くなられたことから、この映画を見返したんです😢
ダンブルドア先生も大好きなんですが、まだハリポタは、よぅ観ないです😓
ご冥福をお祈りいたします✨