以前から稲垣吾郎さんが好きなのです。まあエッセイ読んだり、彼の映画評論を読んだり、TVでみたり、ぐらいのファンですが。映画『笑いの大学』とか好きです💓

クールそうで情も深そう。キザそうで、インテリとユーモアの加減が絶妙。で好きな芸能人の一人です💕もちろん王子っぽい容姿、雰囲気も✨


今回、初めて舞台を観に行きました❗️

2年前にコロナのため、公演途中で休止になった舞台の再演です❗️

初めての大阪 オリックス劇場。綺麗でした。
日帰りするので昼講演を鑑賞。
グッズ買うのに並んでる人が凄かったです。私も気になりましたが、2500円のプログラムなら直ぐ買えたのでそれを購入して席に着きました。
※こんなグッズのようです。Tシャツ買ってる人が多かった。トートもキレイでした。

時間になったら、即始まり、20分間の休憩を挟んで後半も直ぐ始まる。タイトです。

✨サブタイトルをみてもわかる通り、フランス革命時にルイ16世の処刑執行したサンソンという男の物語。
この処刑執行人は代々サンソン家が世襲して務めてきた。そして「ムッシュ・ド・パリ」と呼ばれている。
この死刑執行人のシャルル=アンリ・サンソンを稲垣吾郎さんが演じます。
彼はこの死刑執行人という仕事に誇りを持っている。差別されたりもするが、誰かがやらなければいけない仕事であることを自負し、差別にも負けない。

その一方、身分によって違う死刑の方法や拷問などに疑問を抱き、果ては死刑そのものが必要なのか❓️とまで考えている。サンソン家は代々処刑の経験から得た知識、技術を生かして医業を副業としていた。貧しい庶民からは報酬を受け取らない。
そんなサンソンは拷問を廃止したルイ16世に尊敬の念を抱き、どの身分も苦しまない死刑の方法を模索していく。
そんな中、フランス革命が起きて…

この信念を持ち誇り高く、そして人道的な人物を稲垣吾郎さんが演じます。
役柄にピッタリ❗️

🌹ベルバラを読んでフランス革命を知った世代の私。知ってる名前が次々に登場❗️
デュ・バリー夫人やロベスピエール、サン=ジュスト、ナポリオーネ(ナポレオン)等。もうワクワクします😃
実在したサンソンとデュ・バリー夫人が恋人同士だったのも事実だそうです。(そして彼女の処刑執行をしたのも)

✨死刑囚の苦痛を和らげる為にギヨタンによって断頭台 ギヨティーヌ (ギロチン)が発明されたことやルイ16世がそれに意見を出したりしたことも本とかで読んだことがあるんだけど、その辺りのストーリーが分かりやすく描かれている。ギヨタンにサンソンやトビアス・シュミット、ジャン=ルイ・ルシャールもこの断頭台の製作に関わる。その後どう使われる事になるのか知っていても、崇高なる目的の為に試行錯誤する彼らをみるのは応援したくなる。

✨トビアス・シュミットも実在した人。名前からわかるようにパリ在住のドイツ人。クラヴサン(チェンバロ)という楽器の製作職人。
後にギロチンの製作工房を持ち、2008年 現在もシュミット工房なるものでギロチンや特殊家具(拷問器具)などを受注生産しているらしいです。そしてその工房でサンソン家の子孫の方が働いていたそうです。

✨もう一人の仲間、蹄鉄職人のジャン=ルイ・ルシャール。彼がホント好男子なんです。

✨そしてルイ16世👑小説や漫画の影響で愚鈍なイメージだが、実際は長身でがっちり。博学でアメリカ独立戦争を支援したり、経済に明るい平民を財務総監にしたり、拷問刑を廃止したり、積極的に改革を行っている。
フェアで頭のいい方なんだろうなーと想像。
佐藤賢一さんの「小説 フランス革命」でもルイ16世は上手く立ち回ろうと尽力するタイプに描かれていたし。
実際、奥さん一筋だし、いい旦那さんだろうな~。ベルバラの池田理代子先生もそう述べられていたように思う。

✨他、若き日のナポレオンや革命家 ロベスピエール、サン=ジュストも出てきます。
群像劇のようですが、やはりシャルル=アンリ・サンソンの生き様がこの舞台の主流です。
群衆の中、彼一人が浮いています。彼だけが俯瞰で物事をみているように。
断頭台が出来た事で処刑が簡単になり、かえって件数を増やしてしまったのではないかと悩むサンソン。実際に自分の手で行わない事によって、死刑の酷さと向き合わない、というか重みを背負わなくなってしまったのか、と。
ここ、解る気がしました。
新撰組を描いた漫画「風光る」の中で沖田総司が同じような事を言っていた。簡単に銃で殺すのではなく、自分の手で刀で殺す事で酷さと向き合っている。と言うような台詞。
便利になる、ということは利点だけではないんだろうな、と。

✨私は舞台の演技についてはよく解りませんが、稲垣吾郎さん、榎木孝明さんは特別だった気がします。オペラグラスを持ってこなかったのが悔やまれます😓もっと表情とかみたかったなー。
事前にキャストなど予備知識なく観に行ったので、プログラムで誰が演じてたのかを知ったぐらいなのですが(当日そのまんまのキャストだったのかは不明、張り出してたのかな❓️)、シャルルの父、バチストとロベスピエールがいいな~って思ってたら両方とも榎木孝明さんでした😅カーテンコールでロベスピエールの方しかいない❓️って思っちゃった💦
他、デュ・バリー夫人、トビアス、ジャン=ルイの方たちも好演でした。
ジャン=ルイは好青年なのを上手く演じられていたと思います☺️
そしてルイ16世。おっとりした喋り方からくる気品、聡明さ。彼の処刑シーンでは思わず涙が😢

✨ロベスピエールも初期は死刑廃止を訴えていたんですね。興味深い人物なんでまた佐藤賢一さんの「小説 フランス革命」を読み返したくなってきました❗️…が文庫本で18巻あるんですよ💦 読み出したら止まらないと思うんだけど時間が~😅

 

✨サン=ジュストは漫画とかでもかなり格好いい感じで描かれていて好きなのですが、この舞台では最期 情けない奴になってて…😓残念ですが、そんな彼も珍しいので斬新かと。

✨また機会があれば是非 観たい舞台です。
稲垣吾郎さんの魅力が満載でした🥰
彼のクールさと内に持つ情熱が上手く活かされていたように思います✨
ポスターなどから勝手に耽美な舞台と少し思っていましたが、力強い舞台でした。
今回は2階の奥だったので、次回は早めにチケットとって前の方の席がいいな〰️☀️
🌹サンソンについてWikiなどで調べれば調べるほど魅力的な人物とわかる。死刑する時の相手への気遣い、ルイ16世への想いなど。
本でも探してみようかな。
漫画でもあるけれど(元々TV番組でこの漫画製作場に稲垣吾郎さんがお邪魔して~の出合いのようです。)、拷問シーンが多そうで怖くて読めない😰かと。絵が美しいので大丈夫かな❓️
✨プログラムはフランス革命の事も書かれていて充実していました。死刑についての考察も。

フランスでは1981年、国民の6割以上が死刑に賛成する中、議会で死刑廃止法案を可決したそうです。