いのちをうつす展 | クサガメの花とニンゲンの麦

クサガメの花とニンゲンの麦

狭い1kのアパートで、でっかいクサガメの花さんと二人暮らししています

上野の東京美術館へ

「いのちをうつす」展を観に行って来ました♪

題材は「きのこ、野草、鳥、馬、ゴリラ」


そして上野動物園です


今日も良い天気

暑いくらいでした



入ってすぐは、小林路子さんの「きのこ」の絵


ここは撮影禁止ゾーンでした

こんな絵を描く人です

小林路子さん「きのこの肖像画の世界」


都会育ちの小林さんは、きのこに一目惚れ

命を終えたものから出現する命に魅せられたそうです


繊細なきのこの絵も見応えありましたが

そこに書かれたコメントがいちいち面白く、絵を鑑賞して通り過ぎて行く人たちに


コメント読んでー!

と、声をかけたくなりました





その後は辻永さんの植物画が続きます


油彩画家として有名な方です


辻永さんの紹介



山野を跋渉し、珍しい花をすぐその場でスケッチしたそうで、なんとも素朴な、優しい絵だと思いました






ここは撮影してよいゾーン


内山春雄さんのバードカービングです

アメリカでは狩りのデコイとして発達した技術で

日本では野鳥の保護活動につかわれているとか


剥製じゃないけど、リアルです


ヤイロチョウ





そして、今井壽惠さんの馬の写真

タイトル「シンボリルドルフ 天皇杯の後」



タイトル「光る雪」


タイトル「花と戯れて」


タイトル「オグリキャップ 黄色い光の中で」


事故で視力を失い、その後回復してアラビア馬の魅力に魅せられたそうです

「馬は馬でしかない」から構図が難しく、撮影を繰り返したとありました





冨田美穂さんは、家畜としての牛を描きます


とてもとても大きな木版画です

畜産業を営む冨田さんは


人間の為に飼育される命でも、それぞれ個性がある

その姿を忘れない為に、刻むのだそうです






阿部知暁さんはゴリラを描く人


挫折しそうな時、大先輩から「好きなものを描くといいよ」とアドバイスされて、それからずっとゴリラを描いてるそうです

上野動物園のプルプル


ハナコ、コモモ、モモカ


ムル


みんな優しいお顔で

ゴリラが心優しい生き物だということが

伝わってきました





タッチカービングもありました

触っていいそうです


穴に借りたペンを刺すと、鳴き声が聞こえます


実物を触るのは無理ですけど

手で包み、大きさを感じ、鳴き声に耳を傾ける時間は

なんだか新鮮でした




そして最後は撮影禁止ゾーン



上野動物園の歴史が綴られたゾーンでした


ここも見応えあったなぁ‥


歴史も面白かったですし、芸大との関係も面白かったですけど、何より入園券が面白かったです


上野動物園の入園券って、今でも動物の写真付きなんですけどね


昔はイラストだったみたいで、ホントに興味深かく鑑賞しました


こちら、紹介のポスターにあった一部


ここにはないですが


「へう」って動物のイラストがありましてね



へう‥‥?

イラストを見ると


「ヒョウ」だ!



いやー、上野動物好きな人と来られたら

絶対面白かっただろうなぁ‥と思いました




本も購入してしまいました

ひとりでお酒を飲む夜に眺めたい本です