「児童英語を教えている人のブログ」Nao先生です。

 

私の教えている学校では、ニューヨークのスラム街で日本文化紹介をするボランティア研修を毎年行っている。いろいろ準備をしていくのだが、中でも気になっていること・・・・それは

 

学生のカタカナに近い英語の発音

 

外国語を専門的に習っている学生でさえ、である。

 

子供たち向けのアクティビティを考えて行くときに、それを説明する英語も一緒に考える。

文法的には間違っていないのだが、発音は一朝一夕には直らない、というのも事実。

お互いに誕生日を尋ね合って、日付順に並ぶ、と説明する際、学生が最初に発した文

 

「プリーズ アスク ユア フレンズ ”フェン イズ ユア バースデイ”」

 

このような感じで学生が発した途端、会場の子供たちから漏れたのは

 

「Huh?」

 

ざわめく 会場。

なに?なんだって?と子供たちは騒ぎ始める。

 

あ、通じてないっっヤバいっ 

 

とすかさず大声で騒いでいる数人の子供の後ろから、「Just ask your friend like” when is your  birthday?"...and then....」 と補足説明してあげると、子供たちは納得して次の説明を聞こうとしていた。

 

そう、バースデイ、と発音した瞬間に通じないのである。

 

大人だったらあるいは通じる可能性もありますが・・・・というのも、理解しようとがんばってくれる余裕が大人にはあるからだ。

 

しかし、子供は特に・・・・努力してはくれない。その点子供は容赦しない。

 

音が違えば分ってくれないのだ。

 

本当にそれと同じ状況を体験できるのは・・・・そう・・・

 

Siri

 

彼女・彼 にカタカナ英語で話しかけてみよう!(笑)

 

みごとに

 

I'm sorry I can't understand.

 

と容赦なく塩対応していただける(笑)

以前、アプリの検証記事 で発音矯正アプリとしてかなり信用度の高いと評判が高かったSiri.

やはりSiriに通じなければ、本当の意味で通用する発音ではない、とも言えるだろう。

 

ところが、そんなSiri様にも通じるカタカナ英語があったのです!

 

それは

 

ホッタイモイジルナ

 

さあ皆さんご一緒に(笑)

 

ホッタイモイジルナ

 

これ、本当にSiriに通じます(笑)

 

きちんとWhat time is it とSiriに認識されましたから!

 

ナ=nowとは認識しませんでしたが、きちんとSiri様、It's ~O'clockとお答えになりました!

 

ところで皆さま、このカタカナを当てたのはどなたかご存じだろうか。

それは

 

ジョン万次郎

 

そう、14歳のときに漂流し、アメリカの商船に助けられ、その後アメリカで教育を受けたジョン万次郎。彼は日本に帰国後、明治政府下で開成学校(のちの東大)の英語教授になった人物。

 

彼のカタカナ英語は、今のカタカナとは全く違う。

たとえば

 

「こーる」=「cool」・「わら」=「water」・「さんれぃ」=「Sunday」・「にゅうよぅ」=「New York」など

 

アメリカ人によると、早口にすると理解できる程度のカナで、しかもジョン万次郎が教育を受けたアメリカ北東部の音に近い、とのこと。

 

今早速私がSiriに試したところ、「こーる」=「cool」はSiriが認識。

残りは微妙なところでした(笑)

 

とにかく、今のカタカナの影響を受けていないからこそ、聞いたままのカナをふることが可能だったのでしょうね。

 

その点、在日外国人の中にも斬新なカナをふってくる人がいる。

 

例をあげるなら、一緒にブログ Let's go eigo!を書いているF君(笑)

彼の使うカタカナ英語は以下の通り。

 

Blog= ブローグ 、Main =メーイン 、Curriculum= キャリクラム

 

などなど、そのカナの当て方は「なるほどね~」という感じ(笑)

 

現在の日本で使用されている通じないカタカナを今一度見直して、通じるカナをふればよいのになあ・・・・と思わずにいられないNao先生なのでした。