財閥家の末息子~Reborn Rich~視聴感想

※ネタバレあり

 

 

 

 

復讐ファンタジー?なにそれ?

から始まり、

復讐系は苦手ジャンルだからリタイアもあるかも?

と思ったけど全然そんなことはなく、

面白くて続きが気になって3日で視聴完了しました爆笑

 

 U-NEXTで視聴

60分~80分×16話

 

ここからあらすじと感想

 

 

スニャングループ未来資産管理チーム長

ユン・ヒョンウ(ソン・ジュンギ

 

立派な肩書だけど、仕事は財閥一族の使い走り。

虐げられ、いいように扱われる何でも屋。

でも仕事はできそう。

 

オーナーの指示を断らない

いかなる質問もしない。

どんなときも自分で判断しない

 

これがスニャングループに仕える3原則らしい。

 

仕事はできそうなのになぜ不当な扱いを受けるのか。

それは高卒だから。

 

家が貧しくて大学受験を諦め家族を養うために働かざるおえなかったヒョンウ。

頭も良さそうだし大学にいけば全然違う人生だったはず。

 

韓国は学歴社会とは聞いていたけど、こういうふうにドラマで露骨にとりあげるところを見ると、

脚色はあるにせよ、学歴至上主義は中らずと雖も遠からずというところでしょうか。

 

ヒョンウは表情を崩さないので何を考えてるのか分からないけど、スーツの襟の社章の歪みを直す手元がアップになるシーンが数回。

この演出はどんな不当な扱いを受けようと、それでも韓国トップの財閥で働いているという彼の矜持ということなのかな。

 

しかし、理不尽な目に遭おうともスニャングループに忠誠を尽くしたにも関わらず、捨て駒のように扱われ挙句に殺されてしまう滝汗

同僚がヒョンウを揶揄した言葉

会長の『右腕』ではなく『軍手』。

汚れたら捨てられるという意味。

 

財閥こわっ滝汗滝汗

 

死んだと思ったヒョンウが目を覚ますと1987年。

昭和62年。

 

財閥の末息子9歳のチン・ドジュンの体にヒョンウの魂が憑依。

 

見た目は子ども中身は大人。

どこかで聞いたフレーズだけどゲラゲラ

 

しかも2度目の人生なので、未来におこる出来事を知っているというのがポイント。

そして何よりスニャングループ一族のことを知り尽くしているのが強みニヤリ

財閥に仕えていた頃は絶対服従だったけど、今回は家族。

ということで恐いものはなさそう。

 

【見たらわかります~】の場面。(当時の韓国の流行語?)
と伯父伯母を前におちゃめな一面を出してみたり。
ちょっとばかにしてるのがじわる爆笑
 

未来を知っているからもちろん次の大統領選で勝つ候補者もわかってるわけで…

 

グループの会長で祖父でもあるチン・ヤンチョルへの大統領選で誰に選挙資金を渡すかのアドバイスが秀逸。

 

 
理路整然とした説明だけど、答えに子どもらしさを忘れない。

 

文民出身候補の一本化はないと。

大統領選を学級委員選挙に例え、

3人が立候補したら1番と2番は協力しない。

自分が当選すると思っているから。

むしろ蹴落とし合いをする。

その姿を見て、クラスメイトと先生の信用を失う。

だから3番目が当選すると。

選挙資金は3番が1番になる前に払う。

1番になった時に貰っても当然と思い感謝されないから。

 

また航空機爆破を回避するために機転を利かして祖父を助ける。

 

『未来を知っているんだろう』

と孫を睨みつつ威嚇。

この時のじいじの顔が怖い通り越してホラー笑い泣き

 

少し怯んだドジュンだけど、祖父を真っ直ぐ見据えて

 

 『未来ではなくおじいさんの気持ちを知っていた。』

 

弱みを見せない祖父も、このときばかりは孫の賢さに静かな動揺。

2人の心理戦というか、見応えあるシーンでした。

個人的名シーン3選に入賞してます爆  笑

 

そして、ドジュンは気難しい祖父の心をがっつり掴むことに成功チョキ

 

未来を予見する孫に警戒しているけど、自分の子どもたちにはない大胆さと賢さを持つドジュンを面白い存在として認めるようになる。

 

このヤンチョルという人は、財閥の創業者で会長なので家庭人としては生きられない人なんでしょうね。

家族である前に会社に利益をもたらす人物かどうかが重要。

三男はエンタメ業界で働いていてスニャンの役に立っていないみたいなことを言っていたし、疎遠になっていた孫のドジュンを手元に置いたのも孫可愛さというよりも、人間的な興味と自分の役に立つと判断したから。

 

 

しかしおもしろくないのが曲者揃いのチン家の人々。

後継者争いに突如現れた賢そうな甥に戦々恐々。

 
 
 
祖父に約束したとおり、ソウル大学法学部に合格した超優秀なドジュン。
 
 
40代の時はちょっと疲れたサラリーマン風で年相応に見えたけど、大学生のドジュンは同一人物?と疑いたくなくほど大学生に見えます。
実年齢当時37歳くらいなのに、大学生でも違和感なく演じられるって脅威なんですけど凝視
肌のハリと肌のきれいさ。あと体型維持も若見えのポイントですかね。
 
父、兄と出かけたニューヨークで出会った投資家オ・セヒョン(パク・ヒョックォン)
彼とともに投資家として莫大な資産を得るのですが、

実際の時代背景とリンクしているのも見どころひらめき電球

 

タイタニックの大ヒット、チェス世界チャンピオンVSス―パコンピューターとの対戦、Amazonの誕生、9.11同時多発テロなどなど。

未来を知るドジュンは将来伸びる会社に投資。

自分の想像していたとおりの展開にならないことも出てくるけど、

そこは持ち前の頭の良さでカバーしていくというところもハラハラドキドキの展開で楽しめました。

 

オ・セヒョンも最後まで良いパートナーだったこともGoodグッド!

実はこの人が最後裏切る展開とかないよね・・

と最後までずっと心配してました。

嫌な展開にならなくてよかった~音譜

 

復讐ものですが、財閥の後継者に相応しい資質を持った者が頭を使い会社を掌握していくという真っ向勝負。

腹の探り合いはありますが、ドロドロの陰湿さではなく

正攻法で勝つ

というところがストレスなく見れたところ。

 

シレっと涼しい顔して相手を出し抜く。

未来を知っている余裕というのもあるのかもしれませんが。

 

敵だと思っていた祖父ヤンチョルとドジュンが対立しながらもお互いに絆を深めていく、というところも良かったし。

 

ヤンチョル会長のドジュンへのビデオレターは泣けたえーん

 

 

せん妄がでて、ドジュンって誰?

と一瞬混乱するけど、ハッと思い出す。

 

ドジュン・・僕の孫だ

僕に似ている僕の孫

 

僕は分かっている。

あいつは僕を売ってでもスニャンを買うと言っていた子だ

これからはなんでもできるだろう

 

一番のお気に入りの孫に残した最高の賛辞と愛の言葉。

ドジュンも号泣してたけど、私も号泣笑い泣き

 

とにかくイ・ソンミンさんの演技が素晴らしく、ヤンチョル会長の存在がこのドラマの中核になっていたような気がします。

イソンミンさんじゃなかったらここまでの重厚感はなかったのでは?と思えるほど。

 

 

他の財閥一家の紹介

あくまで私の主観によるウインク

 

長男 チン・ヨンギ(ユン・ジェムン)

野心はあるが才能がなし。

影の薄い存在。

 

次男 チン・ドンギ(チョ・ハンチョル)

野心家で次男という立場に不満を持つ。

個人的には頭の回転も速そうだし結構面白いキャラだと思う。

でも後継者という器ではないかな爆  笑

 

長女チン・ファヨン(キム・シンロク)

典型的なワガママお嬢。

兄弟のなかの紅一点で愛されて育った自信ありニヤリ

 

長男息子 チン・ソンジュン(キム・ナムヒ)

サイコパス決定(笑)

品行方正にしてる風だけど、かなり腹黒いニヤニヤ

 

長男息子嫁 パク・ジヒョン(モ・ヒョンミン)

人生全て計算してそう。

ソンジュンと仕方なく結婚したが、本当はドンジュンのようなデキる男が好き。

目の付け所は間違ってないけど、なんとなく貧乏くじ引きがちニヤニヤ

 

会長嫁イ・ピルオク(キム・ヒョニ)

良妻賢母であらねば、という事に必死。

血の繋がりのない三男も分け隔てなく育てたつもり。

実際はどうなんでしょう…

 

 

次男娘 チン・イェジュン(チョ・ヘジュ)

個人的にはこの方が一番後継者に向いていると思う。

野心家で頭も良さそう。

 

三男 チン・ユンギ(キム・ヨンジェ)

後継者争いから自ら離脱する。

 

三男妻 イ・ヘイン(チョン・ヘヨン)

1話の登場ではキツイ性格の曲者と思っていたけど、いい意味で裏切られる。

とても家族思いのいい人でしたニコニコ

 

三男 息子【長男】チン・ヒョンジュン(カン・ギドゥン)

夢追いがちでただのいい人(笑)

 

 

ソウル地検検事 ソン・ミニョン(シン・ヒョンビン)

スニャンの死神

ドジュンの彼女。典型的な財閥3世とは違うドジュンに好意を抱いて付き合うようになる。

 

結局ドジュンの運命(死)は変えられず、ヒョンウの魂は元のヒョンウの元へ。

崖から落ちたのに死んでなかったのポーン

 

しかも崖から落ちた日から1週間しか経ってないってポーンポーン

一週間でドジュンの17年を経験ということらしい滝汗

 

考えるとパニックになるから、サラっと流しましょう(笑)

 

でも、ドジュンは亡くなってしまったけど。ドジュンとして生きた17年はしっかりと受け継がれてる。

 

オ代表に会いに行くヒョンウ。

ヒョンウにドジュンの面影を重ねるオ代表。

ドーナツ食べてますね。

ドーナツは二人の友情の証でもあるのでこの場面は何気に泣かされますえーん

 

ドジュン母にドジュンの残した株を譲ってもらえるようにお願いし、母も了承

 

 

スニャングループ一族は何も変わってなかったことにはガッカリしたけど、結局はドジュンの事故の首謀者はソンジュンだと暴き、あの日のことを聴講会で暴露する。

 

 

ヒョンウもドジュンも事故現場にいたとなったときは、

えーーーーポーンポーンポーン

となりました。さすがにね。

 

悪事が明るみに出たチン一族は経営から退く。

20年越しに成敗成功といったところでしょうか。

 

ここでなぜヒョンウがドジュンの魂と入れ替わったのか悟る。

 

 

憑依でも時間旅行でもないこれは懺悔だったのだと

 

 ドジュンへの懺悔。贖罪。

 

私は原作は読んでないので、この終わり方で納得できました。

話の構成も役者さんの演技も素晴らしく

良いドラマでした。

 

今回も長文にお付き合いいただきありがとうございました照れ