赤い袖先 視聴感想

※ネタバレあり

キャスト

相関図

 

花花花花花花花花花花花花花花花花花花

 

視聴終わりました~

 

あらすじをチラッと見ただけで、史実の知識もなく、

よくある身分違いの恋ね凝視

と3話くらいみて一旦放置

 

どれくらい時間が経ったでしょう・・

とりあえず週末暇だからという理由で視聴再開したのですが、見事にハマりました。

 

寝食を忘れ(いや、食べることは忘れてなかった真顔

見続けること5日間(一応会社員なので労働はかろうじて口笛

全36話完走しました。

謎の達成感\(^o^)/

 

ジュノ(2PM)演じる世孫イ・サンがただただ素晴らしい

政敵だらけの宮中で生命の危機、存在さえも危ぶまれるなか、

世孫という立場の孤独と苦悩の演技が素晴らしくて、引き込まれました。

 

 

祖父(第21代国王 英祖)との一つ答えを間違えば命を取られるような緊迫したやりとり。

ドラマと分かっていても、俳優陣の演技がリアル。

史実ではこのサンの祖父の王様、自分の息子を謀反の罪(濡れ衣)で米びつの中に8日間入れて飢え死にさせたとか滝汗

 

歴史では“米びつ事件“として有名みたいですが、ネズミがお米食べちゃいました~みたいなかわいいネーミングに似つかわしくない恐ろしい内容ガーン

 

サンはその父親が殺される場面を見ているわけで、トラウマにもなるよねゲロー

 

そんな世にも恐ろしい魑魅魍魎の世界の宮中で出会い恋い焦がれるのが

美しい宮女のソン・ドギム(イ・セヨン)

ドギムを見つめるサンの目が優しいラブ

書庫で作業をしていたドギムは、偉そうな態度のサンを兼司書と勘違い。

 

物怖じしないドギムをサンは面白がる。

相手が世孫と知らない。

ここあるある&重要事項笑い泣き

 

ドギムはただかわいいだけじゃなくて制約が多い宮中でも常に自分らしさを追い求める強いヒロイン。

時には持ち前の頭の良さと行動力でサンのピンチを救う。

 

そんな明るくて聡明なドギムを一途に愛して自分だけの女人(側室)にしたいサン。

でもドギムは断固拒否、NO!おーっ!

自由が奪われることと、たくさんの後宮のなかの一人にはなりたくないと。

 

ドギムはかなり頑なだけどわかるような気もする。

朝鮮時代の良家の子女みたいに部屋で刺繍なんぞしながらいつ来るか分からない人を待てと言われたら、悩みなさそうと言われる私でも鬱になる自信あり笑い泣き

仕事する方がマシだわ

(3日に1回は辞めたいと言ってるけど真顔)

 

しかし、あまりにもドギムが頑なに拒否するので、サンはドギムを宮中で見るのも辛く、遠ざける。

 

熱ーいキスをしたと思ったら…

“夜が明ける前に宮中から出ていけ!

二度と私の前に現れるでない”

 

え?さよならのキスだったの??

 

報われないサンがかわいそうえーん

 

と思ったけど、

結局王命で側室になってしまうドギム。

 

王宮の外に遊びに行く友を見送ると同時に

過去の宮女だった自分にも別れを告げています。

もう一生王宮の外には出られないから。

 

 

 
『ここで何を得たのだろう
何を失ったのだろう』
 

 

世子を授かりますが流行り病で亡くし、失意の中妊婦のドギムも亡くなってしまいます。

 

 

 

もう最後の2回は辛くて辛くて号泣えーんえーん

 
そこでふと疑問が。
このドラマで幸せになった女性っていたっけ?
 
王妃キム氏(チャン・ヒジン)

 
15歳の時に65歳くらい?の英祖に嫁ぎ(年齢差おじいちゃんと孫滝汗)兄弟の死にも駆けつけることができず、
王宮を『華麗な監獄』と表現していました驚き
このドラマでは冷静沈着・頭もキレるけどこの女優さんの顔がタヌキ顔なので怒ってもかわいい、という好きな役どころでしたが、史実ではなかなかの悪女らしいです。
 
 
サンの叔母 
和緩翁主(ソ・ヒョリム)

王女の位を剥奪、流刑。
息子は賜死を命じられる。
 
 
チョ尚宮
700人の宮女を束ねる最高権力者
英祖の後宮になれず、サンの祖母が王に選ばれたため、王とサンを憎んでいる。
サンの暗殺を企てるが失敗。自害する。
 
ドギムの友だちの宮女たち
 

病気で亡くなったり、役人との私通で投獄されたり幸せとは程遠い人生のようです。
 
登場人物皆が全然幸せではないチーン
 
 
 
番外編
ホン・ドンノ(カン・フン)

王への歪んだ忠誠心。
目が笑っていない男ニヤリ
 
 
 

愛を貫くために自分の望む生き方を諦めたドギム、愛を貫くためにドギムから自由を奪うしかなかったサン。

ラストシーンはあの世かサンの亡くなる前の夢か。

しがらみから解き放たれて思い出の庭で微笑み合うというラストでした。

 

「ここに留まるから愛してほしい」

 

サンが初めて王の役割よりも愛を優先した瞬間。

 

「瞬間は永遠」

 

美しく、いいシーンでしたが現世でそれができなかったという悲しさもあり、なんともいえないやるせない気持ちで視聴を終えました。

サンが王になった辺りから物語が少し停滞しますが、全体的に物語の展開が早く、登場人物の心情が丁寧に描かれています。

何よりジュノの演技が素晴らいドラマでした口笛