こんにちは!
特別支援教育アドバイザー/ライフキャリアコーチの
森山ナオです。
*
みなさんの学校では、
特別支援学級のお子さん、テスト受けてますか?
その時の生徒や学級の様子によって
様々だと思いますが、
自・情学級のお子さんは、
数値(5段階)の学習の成績評価となっているため
基本的には定期テストを受けていると思います。
シンプルに集団が苦手、音が苦手などであれば
進度の遅れなどはなく
学級で授業を受けられていると思いますが、
そうでない場合、
つまり
小学校からの積み残しが多い、
不登校の傾向がある、
などで
授業自体が受けられていない、
そのお子さんに準じた内容を行っている場合、
どのように対応されていますでしょうか…?
*
「そんなことないよ」
と言われそうですが
基本的に子どもたちは勉強への意欲はあります。
授業が嫌い、勉強は全くやらない、
という場合
それまでに大きな挫折体験があることを
考慮しておく必要があります。
勉強が苦手な子、
テストは嫌いな子、
だから
強要しても無理だし
本人のためにならない、
そう思うこともあるかもしれませんが
そこは少し、違う視点からとらえた方が
よいかもしれません。
本来、勉強という知的な作業は
人にとって人たる証拠のようなものであり
誰もが「できるようになりたい」という欲求を
持っているのです。
それは、知的学級にいる生徒さんも同じです。
*
じゃあどうしたらいいの?
という話ですが、
事前に本人とゆっくり話をして
学習の目標を立て、テストの目標を立てておくのが
おすすめです。
特支学級での目標の立て方は
とにかく
”本人がやる気になるもの”
”達成できるもの”
が基本。
そして
テストをやらせるための目標ではなく
あくまでも
”本人の能力を引き出すためにテストを利用する”
という意識で話し合いを進めましょう。
ここで絶対に言ってはいけないのは
・テストできないと高校入れないよ
・勉強が仕事なんだから
・約束だよ
プレッシャーになること
やらされてる感が出ることはNGです。
そしてスモールステップで行動目標を立て
テスト前は寄り添いながらそれを行っていきます。
もし、本人が苦痛を感じているようであれば
ステップが高すぎる&達成する喜びが無い
と感じていることがほとんど。
「ここまでがんばったけど、
これはちょっと大変だよね。変えてみよう。」
「これができたら、さすが中2だね!」
など、
途中で目標や行動計画を修正したり
何のためにやっているのか、
目的意識を強める言葉かけが有効です。
こちらからするとサボっているように見える態度も
本人としては精一杯自分を守っているものでも
あります。
「大丈夫だよ」
「一緒にいるよ」
「あなたはできるよ」
そんなメッセージを
常に伝えていけるといいですね。
参考にしていただけると幸いです。
*
現在、特別支援教育に関わる先生の無料相談を行っています。
特別支援コーディネーターの先生、学級に困ったお子さんがいる、
特別支援学級の運営に関すること、ご自身に関すること、など
お気軽にご相談ください。