皆さんこんにちは パーソナル薬膳トレーナーの緒形なおみです。
春のうららかな陽気をまだまだ満喫したい、そんな今日この頃ですが、
皆さんはこの春いかがお過ごしでしたか?
そもそも『春』は芽吹き=眠っていたものが目覚めて成長を始める、というものすごいパワーを必要とする季節です。
ぼんやりとしていたカラダに喝!を入れるような感じで指令を出す仕事をするのが五臓の『肝』。
ざっくり言うと肝は自律神経系を司っていて、ストレスに耐えたり気分を上げたり、また血流量の調整の指令を出したりする、とっても働き者の強い司令塔なのですが、欠点としてはオーバーワークとか暴走とかしがちなところがあるヤツなんですね。
そしてその『肝』が暴走してしまうと何が起こるかというと、消化器系をがっつり抑えつけてしまって胃腸の調子が悪くなる…胃もたれをしたり、消化不良を起こしたり。そういう影響を与えてしまうことが多々あります。(超リーダーシップのある上司がガンガン指示を出しまくって、部下が疲弊してストレスで胃に穴が空く…みたいな勝手なイメージです)
そんなダメージをくらって弱った胃もたれさんに『砂肝の柚子胡椒炒め』
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240422/15/naomiyakuzentecho/94/54/j/o1080108015429137294.jpg?caw=800)
鶏レバーは働き過ぎの『肝』をケアする感じの食材なのですが、一方砂肝はダメージを受けて弱った
『脾胃(ざっくり消化系)』を助けてあげるような食材です。
その他にも消化不良のものをしっかり消化させる働きもあるため、
胃が重たいとかムカムカモヤモヤがある時に良さそう。
そして、そんな砂肝を柚子胡椒で味付けした理由は・・・
ゆず皮の気を巡らせる作用や、『化痰』といってカラダの中にできる余計なベタベタを溶かす
(脾胃が上手く働かないとベタベタを生み出しやすくなるんです)働きを期待して使いました。
最後にダメ押しの陳皮(みかんの皮の乾燥させたやつ)をいれて、更に気の巡りを良くし、
胃腸も気分もスッキリさせました。
※陳皮は食品としてネットなどでも手に入りやすいですし、
無農薬の温州ミカンの皮をきれいに洗って完全に乾かして作ることもできる比較的身近な生薬です。
ドレッシングに加えたり、ヨーグルトや紅茶に入れて香りを楽しんだりもできるのでおススメですよ♡
いろいろ頑張った春のカラダを労わってあげて下さいね。気の巡りも日常生活も滞りなくスッと流れますように…。