さすけ猫のブログ

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ブログ初挑戦につき、気ままにのんびり発信中です
このブログは、診断・手術・薬の開始・副作用による休薬——そのすべてをリアルに記録した闘病の記録です。同じ病気と向き合っている方、これから検査を受ける方に、少しでも届けば嬉しいです。

 ―― 胸膜への転移が判明した日から、

              新たな治療へ踏み出すまで ――

 

2025年1月、胸腔鏡手術を終えて退院したとき、私はどこかで「これで一区切りついた」と思っていました。

 

もちろん、術後も再発予防のための薬(UFT)を飲み続けていましたし、定期的な検査もありました。でも、手術という大きな山を越え、職場にも復帰し、忙しくも充実した日々を取り戻しつつありました。「このまま何事もなく、5年、10年と過ぎていくといいな」。そんな淡い期待を抱きながら、日常を送っていたのです🌿

 

しかし、がんはそんなに甘い相手ではありませんでした。

 

2025年12月。年末の慌ただしさの中で受けた定期検査の結果を聞くため、私はいつものように病院の診察室に入りました。

再発の告知——頭が真っ白になった瞬間

呼吸器外科の先生からの連絡。

「検査の結果が良くないので、お話したいのですが、病院へ来れますか?出来るだけ早い方が良いです。」

 

2025年12月26日。呼吸器外科から呼吸器内科への受診変更。

 

医師の口から告げられた言葉は、あまりにも唐突でした。

 

「残念ですが、胸膜への再発(転移)が見られます」

 

一瞬、時が止まったような感覚でした。頭の中が真っ白になるというのは、こういうことを言うのでしょう。医師の声は聞こえているのに、言葉の意味が頭に入ってこない。ただ、「胸膜」「再発」という単語だけが、重く響いていました。

 

手術からまだ1年も経っていないのに。あんなに順調だと思っていたのに。 「また、ここからやり直しか……」 そんな徒労感にも似た思いが、じわじわと胸の奥から湧き上がってきました💦

 

でも不思議なことに、その場で泣き崩れることはありませんでした。 むしろ、私の心の一部は、驚くほど冷静でした。

 

「先生、今後の治療方針はどうなりますか?」 「今の薬は中止ということでしょうか?」 「仕事への影響はどのくらいありそうですか?」

 

淡々と質問を重ねる自分を、もう一人の自分が天井から見下ろしているような感覚。これはおそらく、認定心理士やキャリアコンサルタントとして培ってきた「自分を客観視する力」が、無意識のうちに働いていたのだと思います。パニックになりそうな心を、理性が必死に支えてくれていたのかもしれません😌

一番つらかった夜と、前を向くきっかけ

病院を出て、家に帰り、一人になったとき。 張り詰めていた糸が、ふっと緩みました。

 

部屋の明かりもつけず、座り込んでいたあの夜が、一番つらかったかもしれません。

 

「なんでまた、私が」 「仕事もやっと軌道に乗ってきたところだったのに」 「この先、どうなってしまうんだろう」

 

昼間は蓋をしていたネガティブな感情が、次から次へと溢れ出してきました。悔しさ、悲しさ、そして得体の知れない不安。非喫煙者で、健康には気を使っていたはずなのに……という、やり場のない怒りもありました。

 

でも、長く落ち込み続けることはできませんでした。

 

私には、待ってくれているチームメンバーがいます。やりかけの仕事があります。そして何より、まだまだやりたいことがたくさんありました。「ここで終わるわけにはいかない」。その思いが、私を暗闇から引き上げてくれました。

 

信頼できる友人に電話をして、今の気持ちを正直に話しました。「つらいね」「びっくりしたね」とただ聞いてもらうだけで、胸のつかえが少し取れた気がします。一人で抱え込まず、弱音を吐き出せたことで、私は少しずつ「再発」という現実を受け入れる準備ができたように思います🌸

新たな治療「ローブレナ」との出会い

年が明け、2026年1月。新たな戦いが始まりました。

 

まずは脳への転移がないかを調べるための造影MRI検査。結果は「異常なし」。これには心からほっとしました。もし脳に転移していたら……と想像するだけで怖かったので、ひとまず最悪の事態は免れたと安堵しました。

 

そして、今後の治療の切り札として提示されたのが、**「分子標的薬」**による治療でした。

 

私が患っているのは「ALK陽性肺腺癌」というタイプのがんです。これは特定の遺伝子変異が原因で起こるがんですが、逆に言えば、その変異した遺伝子だけを狙い撃ちする薬(分子標的薬)が非常によく効くタイプでもあります。

 

医師から提案されたのは、**「ローブレナ(一般名:ロルラチニブ)」**というお薬でした。

 

「ALK陽性でよかったですね。このお薬が使えるのは大きな希望ですよ」

 

がんになって「よかった」なんて皮肉な話ですが、効果的な治療法が残されているという事実に、私は希望の光を見ました✨

 

2026年2月2日に入院し、翌3日からローブレナ100mgの服用を開始しました。 しかし、ここでもすんなりとはいきませんでした。だんだんと副作用が強く出てしまい、7日間ですぐに休薬することになってしまったのです。「せっかく始めたのに……」と焦る気持ちもありましたが、無理は禁物です。

 

約1ヶ月の休薬期間を経て、3月4日の外来受診で体調を確認し、翌5日から量を減らして(75mg)再開することができました。今は、慎重に様子を見ながら治療を続けています💊

再発して気づいたこと——「戦う」から「共に生きる」へ

再発という経験を経て、私の中で病気に対する向き合い方が少し変わった気がします。

 

以前は「がんを治すぞ!」「絶対に勝つぞ!」と、どこか肩に力が入っていました。病気を敵とみなし、排除することばかり考えていたように思います。

 

でも今は、**「病気と共に生きる」**という感覚に近くなっています。

 

がんは私の体の一部であり、完全になかったことにするのは難しいかもしれない。でも、薬の力を借りながらコントロールし、共存していくことはできる。そうやって一日一日を積み重ねていくことが、私の「生きる」ということなんだ、と。

 

そう思えるようになってから、「覚悟」のようなものができました。

仕事を続けること。趣味を楽しむこと。美味しいものを食べること。 そんな「当たり前の日常」を大切に過ごすことこそが、私にとっての最大の治療であり、病気に対する一番の抵抗なんだと実感しています。

 

また、自分の弱さを認められるようにもなりました。 マネージャーとして、これまでは「強くあらねば」「頼られる存在でなければ」と気を張っていました。でも、再発してチームのみんなに支えてもらう中で、「弱さを見せることも、強さのひとつなのかもしれない」と気づかされました。助けてもらうことに感謝し、その分、自分ができることでお返ししていけばいい。そんな風に、少し肩の力を抜いて働けるようになった気がします😌

これからも、前を向いて

今この瞬間も、私の体の中ではローブレナががんと戦ってくれています。副作用でしんどい日もあるかもしれません。不安がゼロになったわけではありません。

 

でも、私は今日もこうしてブログを書いています。 自分の気持ちを言葉にし、誰かに伝えようとしている。 それこそが、私が前を向いて歩いている証拠だと思っています🖊️

 

このブログを読んでくださっている方の中には、同じように再発の不安を抱えている方や、今まさに治療中の方もいらっしゃるかもしれません。また、ご家族や友人を支えている方もいるでしょう。

 

道は平坦ではありませんが、私たちは一人ではありません。 私も、転んだり立ち止まったりしながらですが、一歩ずつ進んでいきます。一緒に、ぼちぼちといきましょう🌸

 

次回は、現在服用中の「ローブレナ」について、実際の副作用や、日常生活で気をつけていることなどを書いてみたいと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!