ようやく梅が咲いた。春の陽ざし。青空。
なんと待ち遠しかったことだろう。
温度と比例して、『できる』ことが、格段に増える。
有難い。
昨日から主人が出掛けている。
遠く松山へ、焼き物を売りに。
子どもたちは春休み。
さあ、面倒みなくっちゃ。
ところが、出発の朝、
いちばんに起きたのは、お姉ちゃん。
いつもは、地震でも、救急車でも起きやしない。
彼女がパパに、おにぎりを握っている。
1000kmの長い道のとちゅう、
お弁当のつつみをほどいて
パパから電話がなる。
『手紙が入ってたよ』
知らない間に大きくなったね。
知らない間に、大人になったね。
お勝手の洗いものを、黙ってピカピカにしてくれたり、
うたたねしてしまった私の背中に毛布をかけてくれたり。
面倒見てもらったのは、こちらのほう。
9歳と十歳はこんなにちがうなんて。
あなたがいると、心強いよ。
ありがとう、たよりにしてる。