1999年 | 川島なお美オフィシャルブログ「『なおはん』のほっこり日和」by Ameba

1999年

連載自叙伝
今日は
あ~、もう何回目かな?


1979年から始まって
いよいよ90年代
最後になりました







自分が昔から好きだと
公言してきたワインが
世の中いつの間にか
ブームになっていて



飲んでるばかりじゃなく
資格取得のために
本格的に学ぼうと
決めたのはこの年でした




アカデミー・デュ・ヴァンに
田崎真也ワインサロンの
受験対策クラス
猛勉強しました




受験クラスでの先生は
難しい知識も
駄洒落で覚えさせてくれる
元ANAのCAだった
ユニークな女性講師
ちさぽん




今でも彼女とは
大親友です




おかげで楽しく勉強でき
毎週の模擬試験が
楽しみでしかたなかった





その頃
10年近くお世話になった
事務所を卒業し




私のために
新しい事務所が
作られました



のちの
ボンヴィヴァンです




小さな事務所だから
みんな家族のような
若き女性スタッフたち




居心地よく
それから何年も
そこに所属することとなりました





レギュラードラマは
「可愛いだけじゃダメかしら」
など



前年までの
激しい恋愛ものから
一転してコメディーを
やるようになりました






収録が終われば
ワインスクールに通うか



銀座のオザミデヴァンという
ワインバーで
飲みながら
原稿書く毎日でした



ワインのエッセイを
出さないか



そんな話をいただいて
せっせと毎日
ワインにまつわるエッセイを
書いていたんです




「フルボディ
~恋してワインして~」
マガジンハウス社から
6月に出版




中でも
ワイン日記は
読み応えあると
お褒めいただきました





そして
自分にとって
初めてのワイン騎士号



ボルドー・ボンタン・ド・メドック
を叙任するため
ボルドーへ





ボルドーワインに
貢献した者に
与えられる栄誉ある騎士号です





アランドロンの
元妻ミレーユダルクさんが
叙任式会場でご一緒でした





ワイン本出したり
騎士号をいただいたからって
まだ
日本ソムリエ協会認定の
試験に合格したわけじゃ
ありません




勉強は
まだまだ続いていました




女性誌の
グラビア撮影で
ハワイに行ったとき




機内にあるワイン
全部ブラインドで
出してもらって
当てっこしたり



いつも
単語覚えるときの
めくるカード持って
朝から晩まで
勉強勉強




一次試験は
なんとか
好成績でパス




二次試験は
ブラインドや
予期せぬマニアックな
問題に悩んだけど
無事終了




あとは結果待つのみ・・・



そんなとき
クランクインした映画
香川照之さん主演の
「静かなるドン」




私は
極道の姐さん役



初日の撮影は
喪服を着て
葬儀のシーンでした





でもなんだか
朝から
お腹が痛い



夕べ台本読みながら
カウチポテトならず
カウチちりめんじゃこ
したからかな



スナック感覚で
ちりめんじゃこを
食べたんです



その量が過ぎて
お腹痛くなったのかも




最初は
そう思ってました




痛い~
しくしく
お腹が痛いの



撮影現場で
のたまってると


香川さんが
「川島さん
上にポンポン飛んでみて
それで治ったら
心配ないからね」




う~ん
よくわからない




撮影が午後
終わると共に
吐き気がして
歩くのもやっと





郊外で撮影していたのですが
すぐ、主治医のいる
都内の大学病院に
駆けつけました




検査の結果
「急性盲腸炎」
即・手術&入院!
とのこと




ひえええええ
人生
何が起きるか
ホントわからない



朝にはあったはずの
盲腸が
その日の夜には
なくなるなんて


勉強しすぎて
ストレスも
たまっていたかも



緊急手術は
無事終了



翌朝はやい時間に
病院のえらい先生方が
ドヤドヤ
勝手に病室入ってきて



「さすが芸能人
花がもうこんなにたくさん
ありますなあ」



とか話していて
すごく嫌だった



まだ痛いし
眠いし




むこう一週間の仕事は
すべてキャンセル




人生二度目の入院
覚悟決めて
おとなしくしてました




ソムリエの田崎さんが
焼き芋持って
お見舞いに来てくれました




他の仲良しソムリエ
ワイン友達たちも
お弁当作ってきてくれたり
カレー差し入れしてくれたり




盲腸の術後って
こんなに美味しいもの
食べられたっけ?



退院してすぐ
記者会見




ちょうどその頃
ソムリエ協会認定の
ワインエキスパートの
合格通知も届いたので




それも含めての
会見となりました



「切り取った盲腸を
見たうちのスタッフが
ワイン漬のチョリソーみたいって
言ってました」




「しばらくワインと
恋人との
ボディーランゲージは
お預けです」



そんなリップサーヴィス
しちゃったもんだから


翌日の
スポーツ誌など
見出しに
しやすかったみたいです



さて映画にも復帰
完成したものを観ると
「盲腸のあるシーンと
ないシーン」
があるんですよね



どうでもいい話ですが




さて、晴れて
ワインエキスパートに
合格






それからほどなくして
フランス
ブルゴーニュ地方からも
騎士号をいただくことになり


またまた渡仏


ブルゴーニュの
古城
クロ・ド・ヴージュでの
叙任式


この女優さんは
イングリッシュペイシェントの
クリスティン・スコット・トーマス







この時期ブルゴーニュでは
黄金の三日間といって
ワインのイベントが
連日続くのですが



オークションで
ワインを樽で
競り落としたのも
初めてでした



1999年
11月19日のこと



ぴんと来る方
さすがです


そう
まだ出会う前ですが


のちに娘となる
シナモンが
この世に誕生した日です



この日に樽買いした
300本のワインの
エチケットに


Naomi &
Cinnamon  Kawashima

印刷してもらったのは
2000年のことです




いやあ~
この年も
濃い一年でしたね



そしていよいよ
2000年へ



運命の出会いについて
たっぷり次回
お話しましょう







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