1990年
ワインでもグレイト・ヴィンテージ!
私にとっても
大きな節目となる
記念すべき1990年
連載自叙伝
今日からいよいよ
90年代に突入です
時代は
バブルさなか
あいかわらず
例の「嫉妬深いオトコ」とは
別れたいのに
別れられず
私に対して
「いつまでもアイドル」体制の
事務所の方針と
合わずにもがいていた
20歳代最後の日々
前年
大事故に巻き込まれ
出られなかった
舞台「水戸黄門」
2月に故郷
名古屋で再演
怪我や
ハードな稽古を
乗り越えて
やっと迎えた初日
カーテンコールでは
まるで千秋楽のように
涙が止まりませんでした
ドラマ
「大岡越前」のレギュラーや
フランスの
ル・マン24時間耐久レースの
レポーターで
フランスに渡り古城にステイ
充実した毎日
毎年お誕生日は
「川島なお美バースデーコンペ」で
200人くらいのスタッフやゲストの
皆さんと過ごしていたのですが
30歳になる瞬間は
この地球上のどこでもいいから
一人になろう!と決めて
一人で
30歳のお誕生日を迎えに
イスタンブールまで
飛んでいきました
あそこなら
友人にも会わず
孤独になれる・・と
あえて
淋しい環境の中
自分をみつめなおす
旅でしたから
ゴールのない
マラソンなんて
疲れるだけ
一度
ゴールにタッチすることが
私には必要でした
1990年
11月10日
私はひとり
イスタンブールにいました
ホテルの窓からは
ボスポラス海峡
遠くに浮かぶモスクのシルエット
中世の町並みに流れる
コーランの調べ
遠いところに来ちゃったなあ・・・・
こんな淋しいお誕生日は
生まれて初めて
日付が10日になった瞬間
東京の自宅に電話して
留守電聞いたら
たくさんのお祝いメッセージ
涙・・・・
10日は観光所めぐり
ところが正午になると
大きなサイレンが鳴り響き
車も自転車も
通行人も犬さえも
止まって黙祷
毎日の行事なんだろうか
いえいえ
50年前に亡くなった
トルコの王様の命日でした
え
てことは
私
その王様の生まれ変わり?
ひょっとして?
この指輪は
20代最後に
30歳の私へ買った
バースデープレゼントです
ダイヤとサファイヤ
トルコっぽいでしょ
ちょっとぼったくられましたが
いい思い出です
ひとつのゴールに
タッチできた私は
仕事を続ける決意も新たに
帰りの飛行機の中
新しい台本を読んでいました
そして
BFとも所属事務所とも
決別すると決めました
異国で孤独で
迎えたバースデー
ちょっぴり強く
なれた気がします
http://movies.yahoo.co.jp/
http://special.movies.yahoo.co.jp/detail/20131025240697/
◆2014年3月17日から愛知県あいち広報大使に就任いたしました。
◆高知県観光特使も継続して務めています。