「裸のおつきあい」

小松公演はいつもどおり19時開演、朝食食べおわってもずいぶん時間がありました

お部屋で村上春樹の1Q84を読んでると、廊下が騒がしくなって

そろそろお部屋の清掃タイムらしい

田舎の古いホテルだけどスパと露天風呂がありました

おまけに韓国式あかすりもやってるではないの

予約すると女性はベッドがないので30分の短いコースがおすすめとのこと

久しぶりの垢すり、旅の疲れを癒すことにしました

小さなスパに入ると地元の女性なんだろうか、ヨーダみたいなギョロっとした目が印象的な無表情なおばあちゃんが一人だけ

ほどなくすると、元気いっぱいの韓国人女性が入ってきた

五十代後半といったところか？豊満な体にはオレンジ色のバスタオルを巻いて。これが東京のあかすりだったら、ヒョウ柄のブラとパンティなんですけどね

ともかく垢すりが始まった

狭くてベッドが置けないからゴメンねーと韓国のおばちゃん。お風呂場の椅子に座りながらごしごしされる

「アナタぜーんぜん垢が出ないねー、垢すりは久しぶり？」

一年ぶりくらいと伝えると

「１ヶ月に一回やると垢はすりやすい肌になるよ、それに普段きれいにしてるとみえて垢が出ないんだね」

そ・そうかなあ

そして「お客さん、女優のだれかに似てるねー、ナカシマ…ナオミさんだっけね！小柄でセクシーな女優さん」うっ…どき！

「たしか40歳くらいの…ナカシマナオミっていったよねー似てるわーそっくり」

は・はい？…(カワシマなら本人ですが、そんな若くないス)

「でもお顔はナカシマさんよりお客さんの方がきれいだね」

ぎょっ！す・すっぴんです

私の裸をピカピカに磨いていくおばちゃん

垢はあまり出ない

はい後ろむいてと言われ、私は背中からお尻を磨かれていく。立ったまんまちょっと恥ずかしい格好

でも他にいるのは無表情のヨーダだけ

私の太ももを擦りながら「思い出した！！」と韓国おばちゃん

「カワシマナオミだ！」ああ、そうでしたねぇ、よく似てますか、ははは

「ところでお客さんいくつ？」

歳を聞かれて正直に告げると「えー！うそ！シンジラレナイヨ、38ってことにしときなよ」

は・はあ…じゃ、そうしときますか

約30分、久しぶりにごしごし擦られてお肌ピカピカ

ずっと片言の日本語聞きながら楽しかった

見知らぬ土地で見知らぬ女性と裸の付き合い

帰り際真っ白な下着を「大きいでしょ？これズロースっていうんだ」

と見せてくれながら「いつまでもその若さを保つんだよ」とおばちゃん

ありがとう、おばちゃんも元気でね

その笑顔、旅の思い出の一ページにしまいまーす

(垢すり風景の写真はさすがにないので、イタリア挙式の秘蔵写真をお楽しみください)

さあ明日から博多、久留米、土佐清水

引き続き、とんでもない女ツアーです