ゴールデンウイークに

綿矢りささんの【かわいそうだね?】

という本を読みました


あらすじは

お付き合いしている彼が

「元カノとルームシェアする」と言うのを

今カノが許せない、というお話



彼に言わせると

元カノは可哀想な人、だから

人助けとしての同居


今カノには

キチンと正直に話しているのだし

少しの間だけだからいいよね?

ダメなら(許せないなら)

別れるしかないね

と………………




彼と別れたくない今カノは

ガマンして、理解しようとして

付き合いを続けるのです

元カノはなかなか出ていかず

同居は長引いて………………




こんなの、本当は許せない………………

でも、元カノは可哀想な人だから

理解してあげなくてはならない、と

葛藤する今カノ




小説では、ガマンの限界が来た今カノがブチギレて

同居現場で暴れるのです


その後の顛末までは書かれていませんでしたが

おそらくはその後、お別れするのでしょう



そりゃそうですよね




この状況でかわいそうなのは

元カノでなく今カノ、という事に気付けないバカ男となんか

付き合っていても報われませんもの



ただ、小説の彼は

かわいそうと思われていることを利用してモーション掛けまくりの粘着質元カノ女よりも、

気持ちでは今カノの方が好きなのは事実のようでした




それでも

かわいそうな元カノを切ることは出来ない……




今カノが頑張れば、何とかなった❓


なったのかなぁ〜❓


この状況で

頑張ることに意味はあるのか❓



ヘビのようにしつこい元カノ

そして、それをかわいそうだと思い込む彼


そんな、泥沼みたいな状況で頑張っても

泥沼に足をすくわれて

身動きとれなくなり

ズブズブと3人で沼底にしずんでいきそうですよね


【かわいそうな元カノに対して親切な自分】に酔いしれている彼


そして

【自分はかわいそうじゃないとわかっていて

彼を繋ぐためにかわいそうに甘んじる元カノ】


そんな酔い痴れる二人の間で

今カノの居場所なんか、最初から無かったのではないでしょうか?


今カノが、理解しようとして無理してしまった事で

彼が甘えてしまった



本当は

「私だって辛い

私だってかわいそうなんだよ」と

プライドを捨てて、素直に言えば良かったのかも?


「あなたは優しい人で 

彼女を見捨てられないのはわかるけれども

私は今の状況が辛い」と素直に伝えれば良かった?



いや

もしもそれを伝えても

かわいそうな元カノという彼の決めつけは無くならない………………


むしろ、元カノをかわいそうだと思わないの?と

冷たい人扱いされてしまいそう




ええい、めんどくせぇ


そんなバカな世界に居たくないわ


二人で一生やってろ


どうせ、私が居る事で盛り上がってるだけだろ


私という邪魔者が居なくなって

本当に二人きりになれば

お互い、プレミアム感が無くなる




二人の女の間で揺れ動くオレ………………

そして

振り向いてくれなくても一人の男を健気に愛し待ち続けるアタシ………………


そんな自己陶酔も

障害が無くなれば

酔い痴れることがなくなり

つまらなくなるだろう




こんな茶番劇の舞台からは降ります………………


勝手に二人でやってろし


だな