老人になってからしたいこと ブログネタ:老人になってからしたいこと 参加中
「老人になってからしたいこと」はおろか「大人になったらしたいこと」も「中学生になったらしたいこと」も急に奪われてしまった子の本を読みました、私です

子を持つ親として、人間として、罪のない子供が見ず知らずの第三者に理由もなく殺められるってのは1番心が痛い事件ですよね。

そんな事件の被害児となった俊希くんのお父さんが書いた本、聞け、“てるくはのる“よを読みました。
お母さんも連名になっているけど直接書いたのはお父さんの中村聖志さんのようです。
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この事件が起きたのは1999年末、京都の小学校のグラウンドでした。
「てるくはのる事件」と呼ばれる同事件、まだ記憶に新しいような…もう15年経ったんですね。

覚えてる人はどれ位いるかな?
1999年末って「2000年問題」があったり、世の中「ミレニアム~!」とか言ってて浮かれモードだったと、当時高1だった私は記憶しています。

そんな中起こったこの事件は、何と言ってもこの犯行声明文↓「てるくはのる」が不気味で印象的です(´・ω・`)  【詳細Wikiはコチラ】
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この本、私個人の感想ですがとても読みやすかったです。
俊希くんがどのような子供であったか
事件の詳細
警察の動き、家族の心情
犯人の自殺
犯人の家族事情
これからどのような世界になってほしいか、お父さんの想い

といった構成になっています。

そうなんです、犯人は逮捕される直前に警察を振り切り自殺しています。
罪もない、見知らぬ子供を殺し その未来を奪い 家族を悲しみのどん底に突き落としておきながら罪と向き合うことなく死んでいます。

けど、本の中で被害児の両親は「私たちが苦しまないように俊希が助けてくれたのかなぁ」と思っていると書いていました。
きっとそうでしょう。
犯人が捕まっても、例え死刑になっても 殺される理由もなかった我が子が殺められたら一生恨んで暮らす事になるのです。
はぁ、考えただけでも辛い。
自殺と言う、自ら死刑になったのだから少しは……いや、少しも楽にはならないでしょう。
私には想像の域は出ませんが、大変な苦痛だと思います。

だってね、子供を愛している親なら
子供の代わりに命を落とす事だって、もしもの時には買って出ると思います。
それができるのが愛する我が子がなのです。
その我が子を失うと言う事は身を切られるより辛い事なのですから…。

犯人の自殺後に謝罪に来た犯人の母と兄に俊希くんのお母さんが
「死ぬんやったら、俊希を殺さずに自分一人で死んでくれたらよかったのに!」と叫んだとの一文がありました。
本当にそうですよね。
俊希くんの命はなんだったのでしょうか。
お父さんとお母さんに愛されて生まれ育っていたのに、ただそれだけなのに。

犯人にも犯人なりの気を病む理由もあったようです。しかしそれが殺人していい理由にはならないし、ましてや第三者を殺める理由には到底なりません。
この犯人に関しては、色々とまずい兆候も出ていて「あいつヤベーぞ」って思ってる人も周りにたくさんいたんですよね、精神科に通院もしていました。それでも防げなかった。
やりきれないよね…

それと、この事件は学校のグラウンドで起きたのに賠償金がこの事件の1年後に起きた大阪の池田小で宅間守が起こした殺傷事件とケタ違いだそう。その違いはなんなんだろう?

また、捜査資料の全面開示を地検に求める活動をお父さんは続けている。
地検からしたら「捜査資料」かもしれないけど遺族にとっては「形見であり生きた証」だもんね。
まだまだ被害者に優しくない世の中なんだなぁと思った。
自分の息子が傷つけられて辛いのに「未来の為に」と活動を続けているお父さん、すごいよね。息子への愛情故できることだと思う。
(現在も殺人事件被害者遺族の会で活動中です。)

ちなみに「てるくはのる」とは、ただのこの↓索引の最後の言葉を並べただけなんだって。
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何から何まで意味不明。
こんな事件がもう起きませんように。

人の命を大切にする事が自分を大切にする事になるよ。
周りに明らかにSOSを出してる人がいたら どんな形でも気にしてあげる事も大切かもしれないね。
まずは自分の周りから…

俊希くんのご冥福をここに祈ります。



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