母の日は、プチ野良仕事。 | 705のブログ

母の日は、プチ野良仕事。




ちょっと遅いご報告ですが、先週日曜日は母の日でしたね。

その日のエピソードをご紹介します。


母の日にも関わらず、この日は町内会をあげての『クリーン大作戦』というものがありました。

『クリーン大作戦』とは、家の周りのゴミを拾って回ったり、草抜きをしたりとご近所をキレイにしようという活動です。随分昔から行われていて、この周りでは、大事な年間行事となっています。

もちろん働いた後は、その報酬としてジュースが2本貰えるんですよ。


昨年までは、母が一人でコレに参加していました。

かなりの重労働なのに、今まで手伝いもせず、関心もしめさなかった自分に反省です。

(ちなみに、亡き父もこの手の仕事は大嫌いでした(笑)ので、ホントに母は昔から一人で参加していたのです)

というのも、我が家はたんぼのど真ん中に建つ一軒家なので周りの土地には、抜いても抜いても、すぐに雑草が立ってしまうのです。雨が降った次の日はいたるところで新芽が顔を出していてがっかりすることもしばしば。

それでも、定期的に草抜きをし続ける母。

ホントに頭が下がります。


さて、今年は母の日でもあるので、私も一緒に草抜きをすることにしました。

だけど、渡された道具にびっくりでした!

農耕具の鍬を持ってきたのです!

初め、なんて大げさなんだろう!と思いましたが、作業を始めると、手で抜くのは無理だとすぐに分かりました。

前日に雨が降っていて抜けやすくなっているにも関わらず、雑草の根っこはしぶとくて、鍬なしでは作業が全く進みませんでした。例えばタンポポ。あまりに深く伸びているので、途中で切ることしかできないくらいでした。

私的には、漏れなく掘り起こしているつもりでも、振り返ると、まばらでなんだか汚い感じ。

それに比べ、母がやった後は草が一本も無いくらいキレイに耕され、きちんと均されていました。

さすが、子どもの頃から農作業を仕付けてる人は違うなーと感心しつつ、

「なんで、お母さんのやった後はそんなにきれいなん?どうやったらそんなんになるん?」と尋ねました。

母は笑いながら、

「日ごろやり慣れんけ仕方ないねー。でも、愛情をもってやりなさい」とだけ言いました。

この言葉、すごく意外でした。

私の中では、ゴハンを作ったり、野菜や花を育てること、子どもを育てたり動物を飼うこと等には『愛情を持つ』というイメージが結びつくのですが、母は、命を絶ってしまう草抜きにまで愛情を注ぎなさいというのです。

しばらくこの言葉の意味を考えました。(休憩がてら。1回おこしては一休み。またおこしては一休みです。)

そしてたどり着いた答えは、『愛情を持つ=丁寧な仕事をする』ということでした。

そう思って母がする作業の様子を見てみると、

草を根っこごと掘り起こして、手で草をより分けて、根っこについた土をゆすり落として、抜いた草は、根っこが上になるように干して、穴ぼこだらけになったところは、また土を戻して平らに均して。

この一連の流れを、ゆっくり丁寧にしていることに気がつきました。

そして、同じようにやってみると、前よりはキレイにできた気がしました!

「見てみて!キレイくない?凄くない?」

感動して、母に自慢すると、

「うんうん、その調子。頑張んなさい」

ニコニコと笑ってくれました。


結局、50mほどの敷地を草抜きするのに、2人で4時間もかかってしまいました。

改めて、自然には敵わないなーと実感。

私の体は、慣れない野良仕事で、作業中から悲鳴を上げていました!

不思議なのですが、左側半分だけが筋肉痛になりました。

左側だけ、変に力が入りすぎちゃったんですね。

当日の夜から痛み始め、昨日やっと納まってくれました。


今年の母の日は、草抜きのお手伝いというところです。

でも、この前東京の姉(二番目の姉)が戻ってきていたときに、ビール1ケースと、保温効果のあるエコバッグを2人でプレゼントしたので、今日のはおまけのようなものです(笑)


ちなみに去年は、クレマチスの鉢をプレゼントしました。

今年は、去年よりも花の付きが良くて母も喜んでいます。

バラやカーネーションのブーケもステキですが、花を育てるのが好きな母には、やっぱり鉢物の方が良いようです♪