サラリーマンとして
約40年以上勤めた会社を定年になる際に
初めて父は私に
退職パーティーで締める
シルバーのネクタイ👔
が欲しい
と言ったのを覚えています
後にも先にも
父が私に
プレゼントのリクエストをしたのは
初めてでした
今まで何が欲しいと聞いても
何もいらない
とばかりでしたので
これは絶対にと思い
次の日、デパートに駆け込み
コムサデモードのシルバーの
ちょっと細身で流行のネクタイを選んで
プレゼントしました
後日
退職パーティーの写真には
たくさんの花束💐と
人々に囲まれた父の姿は
そのネクタイ👔と共にありました
本当にプレゼントしてよかったな
と思いました。
でもそのネクタイを締めたのは
それが最後でした
それから父は
「封入体筋炎」
という指定難病に侵され
徐々に手足に力が入らなくなり
自由が効かなくなる
という辛い日々を過ごす事になったのです
およそ20年その病魔に徐々に侵攻され
去年息を引き取った後も
そのシルバーのネクタイを締めた
誇らしげな父を
思い出し
本当に贈ってよかったと
今でも思い出しています