自分の人生が忙しく、家にはほとんどいなかった、父。
日曜日だって、競馬で忙しく、いわゆる「パパー、日曜日だから、どっか連れてってー」「よーし、遊園地でもいくかー」
みたいな思い出は、私にも弟にもありません。
平日も帰りは遅く、家族団らん、みんなで夕食みたいな思い出も、ほとんどなし。
決して、家庭的なお父さん、ではなかったわけです。


でも、父の『一度きりの人生!やりたいと思ったことは、全部やってみる!』の精神、
『失敗しても何度も起き上がる力』みたいなものは、不思議と私の心に根付いているのです。
父に『見習え』と言われたわけでもなくて、まさに『子は、親の背中を見て育つ』。
事業を失敗しても失敗しても立ち上がってやっていく姿、無茶なアイディアでもまずやってみる姿は、私の脳裏に焼き付き、私の人生の財産となったと思います。
自分の子供を持ってみてわかりましたが、子供というのはこわいくらいに親のことを観察しているもので、自分のフィルターを通して、親のこの部分は共感できるからいいから真似したい、この部分は理解できないから反対の方向へいくんだと、
親の人生を土台にして、自分の人生を構築していくシステムが備わっていると思うのです。
私が、自分の性格で好きなところ。
『やりたい』と思い立つと、結果も考えずに行動に移せること。
これは、幼い頃から脳裏に焼き付いている父の姿であり、理屈じゃないのです。
このおかげで、私にはストレスは少ないように思います。これは私の人生の財産であり、自分がこうである限り、私は一生幸せだと思えます。

今、みなさんが、がんばっている姿は、子供たちの脳裏に焼き付いていくと思います。
子供たちは、一見、ただ笑ったり泣いたりしているだけのように見えるかもしれないですが、ちゃんと見ていると思います。
今のあなたの姿が脳裏に焼き付き、それが子供たちの人生の財産となっていくと信じています。
20年後、30年後に原子力に頼らなくてもいい、新しいパワーを創り出して、世界を平和に導くのは日本人かもしれない、と思ったりします。


PS  きのうのブログ(父と私 6)で、『ししとう』と書いて、『ししおどしです!』ってメッセージ頂きました、、。
ああ!!それそれ!! ししとうは、あの辛い食べ物じゃん!
きゃああああーー、やだやだ! もう日本を離れて長いからあああーー。
こいうこと忘れちゃうのね。ししとうがかっぽーん、、って。笑
ん、もう!ごめーーーんって!!