1991年にニューヨークに行って、一年半。
ボブと結婚することになり、日本にいる父に、結婚の報告しないと、、
ということになりました。
結婚相手がアメリカ人、しかも交際期間3日。笑
いわゆる、「この人と 結婚を前提におつきあいしてます。」みたいな
紹介もなく、なんて言われるかな、、、と思いつつ電話しみると、、。
案の定、アメリカ人ってとこに「ええええ?」のリアクションでした。
そして、「いつから、つきあってたんだ?聞いてなかったじゃないか。」
と、言われたので、「あ、あのさー、えと、い、一週間前からかなーー。ははは」
とっさに、交際期間、4日多めに報告。笑
それでも、ぜんぜん、短いので、「ええええ?たったの一週間で、結婚って、、、。」と、
さすがのファンキーおやじも絶句。
ボブを父に会わせるために、日本に連れて行くことになりました。



日本について ガチガチに緊張するボブを連れて、実家にもどり、
父の部屋に入って行くと、書斎の椅子に座っていて、くるりとこちらを向き、
よく来たなーナイスミーチュー の挨拶もなく、


「人生は映画じゃないんだ、、、、。(私に、ボブの通訳しろと、ジェスチャーまじえて)
 って、言いなさい」

と、いきなりふられ、あわてて、
ライフ イズ ノット ムービー、などと、通訳する私。正直、超まぬけ。笑
その後、ボブの経歴や仕事の話などひととおり聞いてきて、そのたび私が通訳して、
それが終わると、
「さーて、一番大事な質問を聞かなくちゃな」というので、
こっちも、身構えました。
そ、その、父からの一番大事な質問とは、、、、。



「東洋人とのセックスはすばらしいから、娘との結婚をきめたのか?
 と、聞きなさい」




な、な、なんじゃそりゃあああ!!
しかも、自ら、私がボブにそれ聞かなきゃいけないのかーーーーー!!


「ちょっと、冗談でしょおお!!私、そんなこと聞くのやだけどお?」
「なに言ってんだ。大事なことなんだよ。聞きなさい!!」


ええええええ?と言いつつ、渋々聞いて
「僕も、ただのセックスと、本当の愛情の違いがわかる年齢です。(当時32歳)」
と、ボブが答えて、この質問は合格。
その後も「日本は好きか?」などの質問が延々と続き、時計を見ると、2時間経ってる、、、。
三人とも、さすがに疲れてきたところに、いよいよ、
「さあ、いよいよ、これが決め手の質問だ!」と言うので、身構えると



「海と山、どっちが好きか聞きなさい!」



すってーーーん。新喜劇こけ、壁激突ーーーー!!


決め手って、それーーーーー??

でも、待てよ、、、海が好きな父、、、、たぶん、海って言えば合格なはず、、。
ボブ、海って言ってーーー。と、いのっていると、
しばらく考え、「オーシャン」と答えるボブ。
すると、その英語はわかったらしくそれを聞くと、笑顔でボブに握手を求めてきて、


「よし!結婚を許そう!」

また、すってーん。壁激突鼻血多量。
嬉しいけど、決め手は 海か山かよーーーー!
じゃあ、今までの あの東洋人のセックスは、、、を含む
2時間に及ぶインタビューは、な、なにーーーーー???


まあ、これで無事、結婚となりましたとさ。めでたしめでたし。