小田雅久仁


高志は35歳にして都内の私立大学の准教授という職を得て 学生時代から15年に渡り交際していた詩織と結婚  

ある満月の夜 息子の泰介と娘美緒 家族団らんのファミレスで トイレに立ったとき妙に気になる男とすれ違う


一瞬のストップモーションの後

席に戻ると先の男が高志と呼ばれファミリーとして居座り 詩織や子どもたちが自分に恐怖の表情⁈

家に戻るとそこには整然とした家族の風景

その後 免許証の住所のアパートの3階のうらぶれた部屋に辿り着くと そこは意外にも安穏の世界だった⁈

という「そして月がふりかえる」

よくある今の世界を捨て他人になりたい願望を強制的に施される⁈みたいな


「月景石」では叔母桂子が蒐集していた一つ月景色を引き継いだ みゆきは同棲しているアパートで不思議な少女に出逢い ついには斎藤を伴い大月桂樹の荘厳な世界に・・・

登場人物のネーミングが面白い♪シチャエンマ ヤフネフネル イシダキ ケイコグレヌ メホロスって^ ^いかにもありそうな


そしてラストの「残月記」と皆 月つながり 

月昴と呼ばれる感染症に脅かされている近未来の日本 一党独裁の党首 下條拓の命で行われる

隔離された月昴患者たちを闘わせるイベント 競技場に駆り出されたひとり 冬芽の物語

勝者には女を で出逢った勲婦の瑠香とのラブストーリーが絡み 残るは“瑠香ニ捧グ”という一文入りの残月という銘入りの大量の木彫り作品群 というどこか荘厳な世界で終わる


であるが感染症“月昴” 独裁者下條あたりまでは興味を惹かれるが その後のまるでグラディエーターみたいなネトフリドラマ的展開 極めつけ“勲婦”にウヘッ💦となった ほかのも女性の描き方が嫌だったな📚という夫の文庫本からの一冊