カミーラ・シャムジー
金原瑞人 安納令奈 訳
2014年ヒースロー空港 ロンドン在住20代のムスリム イスマは奨学金を得て社会学の博士課程を学ぶためにシャー先生を頼りにアメリカに旅立つのだが 取調室で足止めスーツケースの中まで調べられ屈辱的な思いを
その後無事アメリカ マサチューセッツ州で大学院に通い ある日エイモン・ローンという青年に出会う ロンドン出身の彼の父親はパキスタン系移民の子孫で国会議員の地位に だがイスマたちは目の敵⁈〜には訳がある それなのに屈託ない彼に惹かれる
という「イスマ」の章
ロンドンに帰る彼にナシームおばさんに送るはずだったチョコレートを託したイスマ ポストに投函のそれを 彼はおばさんの元へ そこでイスマの部屋で見た写真の妹 アニーカと出逢い彼はその後 彼女の虜になる
という「エイモン」の章はその後
「アニーカ」の章に引き継がれ
大学で法律を学び弁護士を目指す彼女側からのそれぞれとのこと
そしてアニーカの双子の弟「パーヴェイズ」の章に移る
ジハード戦士だった父親は何年も家に帰らず紛争地を転々とした挙句死亡 イスマさえ記憶に無い彼を英雄として蘇らせたのは パキスタンの親戚 実はISのファルークだった パーヴェイズはその後 シリア トルコ パキスタンと転々とし過激派組織イスラム国ISに参加するも後悔
そんな彼を救い出そうと イスマ アニーカ エイモンはそれぞれの家族や正義と折り合いをつけながら奔走するが・・・
ラストの章 エイモンの父親「カラマット」で悲劇の幕を閉じる!そんな映像に訴える迫力ある終わりや 章だての展開が上手い⭐️
映画かドラマになりそうな 気持ちはややカラマットに近い親世代の私だが イスマの気持ちを思うとやりきれなくて💦
英国に生まれながらもヒジャブのみならず偏見にさらされるムスリム 2005年のロンドン同時多発爆破テロ イギリス国籍法 監視社会 ジハード戦士になる若者のリクルート などの現実を突きつけられ 未だ戦争や紛争の国々に思いをはせることになった 非常に重いながらも心に響く一冊でした📖

