ニコラ・マチュー

山本裕子 訳


Ⅰ 1992 年 夏 
スメルズライクロティーン ニルヴァーナ

エイランジュの街に住む14歳アントニー 10年前パスタの首飾りをかけてくれた彼だったのに 今ではまったく接点のないと嘆く母エレーヌ うとましいだけの父親パトリック

叔母イレーヌの息子〜いとこ とつるんで遊ぶ日々 ある日制止する母親も無視し 父親のバイクで出かけた先でクレムとステフという女の子たちに出会う のだがそのバイクが盗まれる

話しはバイクを盗んだアシーヌにシフトして 実直な父親テトゥアンというブリアー家のことなどアシーヌ視点で語られる

Ⅱ 1994年 
ユー・クッド・ビー・マイン

パーティー会場でアルバイトのアンソニー ソニア シリル ロマンとのこと
“金儲け主義の虚しさたち上がるカルフール“”腐敗と不運のフランス”と容赦ないながら ヴァネッサとの日々はやすらぎ

アシーヌは父親とともにモロッコへ行き麻薬運搬に手を染めるのだが・・・その後 帰ってきてからのこと

Ⅲ1996年
ラ・フィエーヴル シュプレーム 
7月14日 革命記念のこと
シラク大統領のころだったね

Ⅳ 1998年
アイ・ウィル・サヴァイヴ〜恋のサバイバル
ジダン活躍のころ

などなど懐かしいことども よみがえりながらアントニーとアシーヌたちの青春群像劇 
解説の「周緑部のフランス」の声なき大衆を可視化の本作 というのにになるほどとそういえば“黄色いベスト運動”などありましたね

なかで“小さな家 脂っこいものを食べ ゲームやドラマ漬け”というのがあって これまさに我々⁈
まるで同世代かのようなふたりの父親の描写 これが思ったよりうんと若いのに驚いた あまりにも疲弊していて💦

ブログの本友ハイジさんのレビューの文の これは読まなくちゃ!と思った ニルヴァーナ♪はじめ ジョニー・アリディ シンディ・ローパー ブライアン・アダムス フレディ・マーキュリーと音楽シーンや 
ドアノーのモノクロ写真 そしてゴロワーズ ワインは水⁈ビールは炭酸水か⁈な フランス文化⁈もちょっぴり感じつつ 
音楽再生しながら♪まるでドラマを観ているようで🎞️ここんとこ忙しい日々だったのに 読むのがやめられない一冊でした📖