ポール・サン・ブリス

吉田洋之 


ルーブル美術館の学芸員で絵画部門ディレクターのオレリアンは マーケティング界で実力発揮の新館長ダフネから『ラ・ジョコンド』〜モナ・リザ の修復推進を告げられる

 

表面を覆うニスの酸化など 今までにも何度も話はあったのだが誰も手をつけようとしなかった なんとならば 失敗は絶対に許されない❗️から


反対の意を唱える機会もあったのに及び腰のオレリアン あれよあれよという間に修復士の選定と事は進み 天才修復士ガエタノ・カザーニのもと フィレンツェと向かい・・・


気弱なオレリアンがときおり自分のように感じる「 諦念」の一章にはほんま共感⭐️


そしてもう一つのオメロの物語

ダリダの歌♪が流れイェイェ🎶流行の頃〜ここへん私も懐かしい^ ^ ダンスが好きな母ラベアのもとに息子オメロ誕生し成長 その母親を亡くしたあとは自活 レバノンの外交官の家で執事のような仕事をしたり そしてひょんなことからルーブル美術館の清掃の職員となる


彫刻の間を自動洗浄機コマックに乗り それぞれの作品群と優雅なダンスを始め それが日課となる それを知った職員のエレーヌは止めるどころかそのダンスの虜になり・・・

そんな至福の日々の後 次の改変で『ラ・ジョコンド』がある 国家の間の清掃に勤しむことになったオメロは・・・彼女に恋をする⁈


オレリアンとオメロが交錯するラストが大好き♪まるでフランス🎞️を見ているような 離婚訴訟中の妻クレールとのやりとりや冒頭のラ・ジョコンドの前での女性アーティストのパフォーマンス 披露にモニカ・ベルッチを⁈オシャレな画面が其処此処に⭐️


オルセー美術館のくだりとか フィレンツェを見て失神=スタンダールシンドロームって言うのね トスカーナの景色にアンドレア・ボチェッリ♪


ガエタノとジュゼッピーナとルクレッツィアの聖母マリアなど絵画のポーズの当てっことか優雅過ぎる遊び


ジョージ・クルーニーの映画ってこれやな


1911年の盗難 イタリアのファンたち〜レオナルドとともにイタリアからフランスへやって来た経緯や移転作業ロベール・ピコーの偉業レクチャーがあったり 



2021年 安藤忠雄氏の手によってリニューアルという 旧証券取引所 ピノー・コレクションやルーブルのピラミッドの年一回の点検日の様子 見てみたい♪


ダフネが似てるというヤコブ・ファン・ユトレヒトの「若き女性」って⁈ジョニー・アルディ♪って⁈検索しながら などなど数え上げたらきりが無いほどの情報過多⁈が楽しい♪“歓び”がぎっしり詰まった一冊でした📖好きな本はとりとめなく語ってしまう💦

そうそうていねいな解説もね^ ^

ハイジさんご紹介ありがとうございました!