オズヴァルド・ルワット
大林 薫 訳
アフリカ ザンブエナの首都アクリバの知事 アッビア・タシュン夫人のカトメ かつて教師として働いていたが野心家のタシュンの知事としての活動を支える 双子のアクセルとアレックスの母親でもある
兄キジトは教授 弟アンリはベジタリアンで世界自然保護基金活動などでフランスへ 妹のセンケは2年間医学部で学びながらも神と結婚 修道院へ
幼い頃からの親友 アーティストのサミーをギャラリーのオーナーのクーナとともに後援者として応援 サミーは学校で子どもたちに非常勤講師として教えたりもしている
そんな日々のなか 20年前に亡くなった母親マドレーヌの墓の移動 という一大事業に 母親代わりでもあった伯母ママレシア 叔父アンブロワーズ 疎遠にしていた父親イノサン・パトン 有力者のジャマなどなどの登場で物語は展開
南アフリカ社会 ネトフリ映画やドラマの数々が浮かぶ かなりな格差社会の中 カトメは恵まれていると思われるが 絶対的家父長制度 因習〜桁違いのパワーを持つ導師のカミソリの儀式や緑色のマンバ〜ヘビ?をナタで🪓とか💦
性差別や同性愛者への弾圧〜サミーの反体制な個展のその後の投獄 権力闘争〜タシュンの政治的取り引きが絡む
「愛と哀しみの果て」やカトメが自身を取り戻す 友人で自由人フォルテスとの映画鑑賞のひとときにすこし救われるも その友情はいつしか・・・
ここまではなんとかついていけていた が 衝撃のラストに胸が抉られ‼️どんよりと“水の中のアフリカ”に沈む・・・・・
著者は本作でアカデミー・フランセーズ賞フランス語文学賞など数々の文学賞に輝く カメルーン出身のドキュメンタリー監督でもあるそうで そのうち映像で見られるかも知れない⁈