クレア・キーガン
鴻巣友季子 訳
1985年 アイルランド 雨が続くニューロスの 町 石炭を商うビル・ファーロングは妻アイリーンと五人の娘たちと暮らす
事務の仕事を手伝う長女キャスリーンをはじめ 聖歌隊で活躍の次女ジョーン アコーディオンを弾き音楽の才能をもつ三女シーラと四女グレイス 絵が得意だけど少しおとなしめの末娘ロレッタ
まぁ!若草物語⁈🎶
がしかし一転!では全然なくて
ファーロングの出自〜ウィルソン夫人のところで女中をしていた母親が彼を身籠り出産後も勤め その母親がなくなった後も夫人の元で成長 父親はわからず という経緯のせいか⁈
なにやら一歩引いたその性格は今のささやかな幸せさえすこし離れた目線で眺めているような
そんな彼がクリスマスのイルミネーションが彩り寒さが厳しくなるころ ローリーを駆り配達に行った女子修道院で「ここから出してほしい」と言う娘たちに出会う 以来彼の思考に影を落とす
グッド・シェパード教会が運営する職業訓練をほどこす専門学校 そして洗濯所
その洗濯所には未婚の妊娠した娘たちが送り込まれているという噂が・・・
次の石炭配達で出会った娘を修道院長のもとに連れて行くと 院長は彼の五人の娘たちのこれから将来のことなど じんわりほのめかし口封じ⁈
だか彼はその娘セァラを連れ帰る!一抹の不安がよぎりながらも心は晴れやか⭐️
とてもよかった〜アイルランドというのにも惹かれる 中編というのにこの重さは巻頭の「アイルランド共和国宣言」の抜粋にも表れている
遠近ーあちこち などの翻訳表記も好きです♪
訳者あとがきの洗濯所の歴史真実 マーガレット・アトウッドの著作〜「誓願」「侍女の物語」どちらも読んでいた などの解説 そしてキリアン・マーフィーで映画化が2025年公開🎬ということ とても楽しみです♪
おまけ
今日ジムに行く時 道路標識温度計 すでに35℃
帰りは38℃だった💦でもスマホは35℃ ということは昨日も38℃くらいあったのかもね⁉️
みなさまも熱中症にお気をつけてくださいね‼️