カバー表紙もなんとも素敵です💓


ーロシア銀の時代の女性詩人たちー

高柳聡子


19世紀前半にプーシキンたちが築いた文学の隆盛期「金の時代」に次ぐ 1890年代から1920年代にかけて多彩で才能あふれる詩人たちが登場した「銀の時代」と呼ばれる時期があり


著者がペテルブルクを訪れた際に出会った 黒字に金文字の「ロシア銀の時代の101人の女性詩人」という本 その中から選んだ15人の詩人たちの詩と解説 その解説も詩的です⭐️


標題の「埃だらけのすももを売ればよい」〜なんて惹きつけられるフレーズ⭐️これだけで読まなくちゃ!と📘のアデリーナ・アダーリスの叙事詩にはじまり

ポーランド人としてウクライナに暮らしロシア語で執筆アメリカへ渡った マリア・モラフスカヤ二つの魂を生きた チェルバナ・デ・ガブリアックその真実 

姉妹で創作のゲルツィク姉妹   

などなど そのほとんどが荒々しい叫びや哀しみに満ちているのはロシアの歴史ゆえか


第一次世界大戦をもって19世紀が終わり ロマノフ王朝が滅びボリシェヴィキが政権を取り 1917年ロシア革命 スターリンの静粛 第二次世界大戦 


そして今 未だ終わりの見えない戦争もまた新たな詩を生むことになるのか💦

さまざまなシーンのサンクトペテルブルク たった一度だけの訪問のときが思い起こされて・・・少しでも早く平和が訪れますように