米原万里


1960年 チェコ プラハのソビエト学校に入った弘世志摩は 独特の風貌ファッション年齢不祥で 反語法を駆使した厳しい指導で優れたダンサーたちを輩出の舞踊教師 オリガ・モリソブナに魅了され帰国後もダンスの道を進むのだが限界を感じ今は翻訳者となっている


その30年後に謎だったオリガの半生を辿るためにモスクワに赴きソビエト学校での親友カーチャとの再会などを通しての探索


オリガと常に一緒だった貴族然としたエレオノーラ・ミハイロヴナ 彼女たちに娘と呼ばれていた〜志摩(シーマチカ)が恋した緑の瞳のレオニードをあっさり魅了し稀有な踊り手だったジーナ(ジナイーダ)

彼女たちの運命を辿ることは

1992年の現在から 1960年プラハのソビエト学校の頃 そしてスターリン時代のラーゲリへとソ連という国の歴史をたどることになる


符牒のような言葉“アルジェリア”はカザフスタンのラーゲリだった というのをその後1989年ゴルバチョフ時代 ペレストロイカ グラースノスチ情報公開となり その生き残りのガリーナ・エブゲニエブナ手記などを通して知ることになる


過酷なラーゲリ話も彼女たちの現在の探索話で緩和されたり〜救急車さえも白タクとなったり⁈ ダンスやバレエの話も🎶でもやっぱり70にも80にも見えるのに50歳と言いオールド・ファッションに身を包み濁声張り上げるオリガの反語法⭐️でしょう!


天才ーうすのろ なんてお上品なのは序の口“罵り言葉の宝庫”とゴリキイに言わしめたちょっと書くのを躊躇する^ ^言葉の数々🎶


2003年 第13回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作品 子供時代をチェコのソビエト学校で過ごされたという著者ならではの作品 他の作品もと検索して2006年鬼籍にはいられたということを知りました💦合掌

ほんとに遅まきながらですが出逢えてよかった📚紹介のハイジさんありがとうございました


おまけ

足元も秋に🍂


クヌギ



銀杏