芦沢央
末期癌で瀕死の妻は何事にも意味付ける性格 ひとの良い夫の過去に囚われた出来事をほぐして心静かに往ってゆく
という「ただ、運が悪かっただけ」に ん⁈これミステリ⁈と訝りながら次の
プールの水流出にあれこれ画策のオドオドの学校教諭を描きながらラストに対照的な人物の登場に おお!となる「埋め合わせ」
認知症傾向の妻の“何か忘れているような・・・”と言う言葉にギクリとする夫 間違って開けてしまった隣人の電気代の通知というありそうなことに加え 老夫婦の日常が我々に重なる💦「そのオチがまた・・・一番印象的な「忘却」
続く「お蔵入り」では映画界と次の「ミモザ」では料理ブロガーが書籍となり名が売れたところに昔の不倫相手出現という業界あるある話にまとわりつく狡猾さ!
という五篇の心理的に追い詰められ嫌な気分になりながら読むのを止められないイヤミス⁈
題名「汚れた手をそこで拭かない」に勝手にオビで隠れていると思って“で”を付けていた私 これまた勝手に女性の書き手ねっとり⁈の予想を裏切るなかなかと怖い作品群でした⭐️
一昨日大阪往復に携えた夫の文庫本📚のなかの一冊なかなか面白かった🎶これは処分のまえにひと通り読むべきかも⁈^ ^