リュドミラ・ウリツカヤ

沼野恭子 訳


アンナ・カレーニナを携え息子サーシャと夏の別荘(ダーチャ)に赴くジェーニャ 夜毎ポートワインをのみなが語るアイリーンの波瀾万丈の生い立ちに耳を傾けていたがその話は実は・・・

という始まりの“ディアナ”


続く“ユーラ兄さん”ではサーシャは十二歳と八歳のグリーシャのふたりの息子と過ごすダーチャ そのオーナーの十歳の娘ナージャ 見た目と立ち居振る舞いそつなくて語る物語も⁈そこにたびたび出てくる“ユーラ兄さん”とは⁈・・・


十三歳のリャーリャの愛の体験話“筋書きの終わり”ロシア文学や詩の重鎮の高齢のアンナ・ヴェニアミーノヴァとマーシャの成り行き “自然現象”スイス人監督ミシェルにスイスに住むロシア女性のドキュメンタリー作品のためのインタヴューで語られる話は皆同じ⁈な“幸せなケース”


1970年代から1980年を経て1990年代はじめソ連崩壊その後資本主義へという時代を背景にジェーニャが表に出たり脇にいたりの物語という連作短編の心地よいうなりに身をまかせていたら

ラスト“生きる術”のジェーニャ自身の衝撃的な出来事 事故で全身付随になりながら車椅子ごと落下という自殺を画策するまでに回復するのだが・・・


やはり前述の脇役の彼女たちに助けられることに・・・という爽やかな終わり⭐️にやっぱり上手いなぁと♪思いながら著者はきっとジェーニャみたいなひとでは⁈とか思いました


本友ハイジさんの紹介にこれは読んでないな 題名だけでもう 読むでしょ!^ ^しかもカバー表紙の絵もスキ♪というウリツカヤ2012年の作品〜中に“友好関係にある国 グルジア リトアニアに次ぎウクライナ🇺🇦”とあるのに・・・かなしい



おまけ

ちっちゃな若葉がカワイイ🎶