ゴーティエ・バティステッラ
田中裕子 訳
十台ほどのテーブルと陶器の皿 壁の黒板に書かれた「シェ・イヴォンヌ 何でもおいしい」祖母イヴォンヌのレストランの始まりは 僕ポール・ルノワールの料理人のはじまりだった
という第一章
続く第二章
Netflixのドキュメンタリー取材を受ける62歳の天才料理人ポール・ルノワール 五年連続三つ星獲得のレストラン「レ・プロメス」のシェフやスタッフたち
そして第三章では立てかけてあった猟銃が倒れそれをひ拾い上げるポール
第四章
ポールの死を公表せずにレストランを営業しNetflixの取材を受ける妻ナタリアとシェフのクリストフ
以降奇数の章はポールの独白で 料理人としての足跡をたどり 偶数の章では複数の人間により ガストロノミー〜最高級料理業界の舞台裏が語られる
実は最初の方は いちおう猟銃自殺ということになっているのだが はじめにおもな登場人物とかあってもしかしたら⁈のミステリ⁈と思って読んでいた^ ^💦
本作は「ミシュランガイド」の編集部で15年働いていた著者による経験に由来するということで実在の人物や事実が登場
店は ラ・トゥール・ダルジャン マキシム ムーランルージュなど
女性初の三つ星獲得料理人ウジェニー ジョエル・ロブション アラン・デュカスそして
“100歳まで生きると思って仕事をし 明日死ぬと思って生きる”
と言ったポール・ボキューズなどのスター・シェフたち
やって来る俳優たち🎶ロバート・デニーロ マドンナ ジェラール・ドパリュデュー パヴァロッティ ダリダ 彩る音楽もサイモン&ガーファンクルからコルトレーン♪とジャズまで多彩
ロマン・ポランスキー コッポラ 北野武 映画や監督もいっぱい ソプラノズ」のジョー・ペシのような とかもあって もしかしてかなりの映画好き⁈
そうだ 料理大辞典執筆のアレクサンドル・デュマ「リスト」の名誉会長だったなどもあったり
妻 ナタリア 元妻ベティとその間の息子マティアス シェフ クリストフ ディエゴ ジル ヤン パティシェは日本人のユミ
〜のことをゲイシャの白い頬とかはちょっとアレだけれど^ ^かなりな日本通なよう⁈
ガストロノミーの編集長などなどポールのまわりの群像劇も生きいきと
耳には厨房の喧騒 鼻に料理の匂い 目にはオシャレに盛り付け料理が🎶
その内にある孤独 苦悩 重圧 後悔 失望を描く