マネル・ロウレイロ

宮﨑 真紀 訳


スペイン🇪🇸ガリシア地方 セイショ系山脈某所

午前六時 雨のなか風力発電の修復に向かうサンティアゴとハビエル カーラジオからは夢のカリフォルニア♪

現場でタワーに登ったサンティアゴが修理して降りてくると下で調整のハビエルがいない⁈

探すと巨人の如き巨石〜プエルタ門のところに若い女性の死体!

その後首を切られたハビエルの遺体も!!


一方 末期癌の息子フリアン9歳 を抱えたラケルは手を尽くして科学的治療なすすべもなく死を待つばかり耐えられず ヒーリングを施す女性ラモーナ・バロンゴを探してガリシアへ 

長期治療のためにマドリードのエリート「CSI科学捜査班」という職を辞しビアスコン駐屯地へ移動 赴任早々この惨殺事件を担当することになる


そうなるのかなと思っていたらやっぱり^ ^相棒は太っちょのファン・ビラノバ 彼はバルセロナから来ていて時間の流れもゆるやかで平和で大きな問題も起こらず静かな場所ビアスコン駐屯地だったのに殺人事件!


警察のノゲイラ軍曹やふたりのお互いを知り合い信頼に至るまでなど警察小説のようで

ラルケとフリアンが住むフォスコにある五世紀以上前の屋敷 渦巻き模様の鉄格子に明るいブルーの鎧戸や二千冊の蔵書がある図書室 裏庭には温室 温室には🦋蝶の群 と幻想的なところにゴースト⁈それとも末期癌で脳が侵され認知症状⁈なのかフリアンの幻視体験 とここへんははホラー

捜査は12年前に起こった事件に遡り当時担当のアンドレス・メンデス軍曹のもとへ ペトログリフ〜岩絵や抉られた心臓など儀式殺人の様相の捜査模様を縦糸に ラルケとファン 屋敷の女主人アガタとフリアン たちの交流を横糸にして物語は進行 まるでネトフリドラマな展開🎶


著者は法律家でありながら脚本執筆 新聞雑誌への投稿 TV番組のホストもこなすというマルチぶりでその小説はスペインのスティーブン・キングと言われているそう


そんなゴシックミステリーサスペンスだが最近流行の用語では「フォークホラー」と言うらしい

その規範として

1 田園風景 田舎や辺鄙な土地 

2 孤立 隔絶状態 遊離した共同体 そこに参入してきた部外者の心理

3 事件/召喚 外部からよそ者の到来で事件が起きる

確かにそんなツテを踏んでいる 


スペインのホラーサスペンスいかが?と貸してもらった アナタならすぐ読めるよきっと 確かになんの滞りもなくサクサクと 

ガリシア地方の景色や途中出てくるバリェ・インクランの銅像とかも検索 ファンの音楽の趣味がクラッシックというので出てくる プロコイエフのロメオとジュリエットなど流してみたり♪ほんとこのごろ便利だね⭐️五感で楽しむ読書かな