トルーマン・カポーティ
村上春樹 訳
第一部 第一章 から始まるジョエル・ハリソン・ノックス13歳の物語は 母親亡き後育てられたエレン叔母さんの元を離れひとり 見知らぬ父親が住んでいるランディングを目指す旅
迎えが来るというヌーン・シティーまでをパラダイス・チャペル街道のカフェの店主はジョエルをドライバーのサム・ラドクリフに託す
迎えのジーザス・フィーヴァーとラバのジョン・ブラウンが牽くに荷馬車 途中で出会ったあまりにも似てない双子アイダベルとフローラベル
やっと到着した家には 父親ミスタ・サンソムの妻というエイミーという女性 ジーザスの娘であり料理女ズーことミズリー キモノを羽織った従兄弟ランドルフが居たが なかなか父親には会わせてもらえない・・・
登場人物たち それぞれがそれぞれの物語を披露してその一つひとつが短編の趣で展開
ズーとのやりとりや父親とのことなど「クリスマスの思い出」「あるクリスマス」の雰囲気
ランドルフの友だちリトル・サンシャイン 移動遊園地のミス・ウィステリアなどのエピソード ゆらめきながら感情は赴くままと思えば哲学的だったりと思考も混沌
第三部は十二章あるのみ というラストでぷつんと終わるカポーティ節⁈ちょっと疲れるけれどその浮遊感が心地よい⭐️ずいぶん昔に読んだときは疲れたなんて思わなかったような^ ^
↑アンリカルティエブレッソンによる
そのカポーティそのもの のようなジョエル「あるいは育ちすぎた少年」というあとがきにの村上春樹訳 街の情景や人々の様子がつぶさに🎶
それと漢字の使いかた 玉蜀黍トウモロコシなんばんきび 羊歯 蟋蟀コオロギ 郭公カッコウなどなどや “端布キルト”って〜昔村岡花子訳のアンの“継なぎもの”が新訳でパッチワークとなっていて おお!と思ったが今回もまたおお!!となった^ ^
物語の風景がこのクリスマス🎄の本の挿絵の山本容子さんの版画で思い浮かぶ⭐️そろそろこの二冊読む季節 早い!もうすぐ12月!!
ついこないだまで暑くって冬が恋しかったのに北風に一歩も出たくない今朝お昼には雪も散らつく❄️