デヴィッド・ベニオフ

田口俊樹 訳


作家 デヴィッドに語る祖父レフの物語は 1942年 ドイツ包囲下のレニングラード〜ピーテル 

17歳のレフは仲間たちとパラシュートで降下してきた絶命したドイツ兵のナイフなど奪っているところ秘密警察の兵士に捕えられ拘置所に収監 そこには金髪碧眼の脱走兵コーリャが居た 翌朝ふたりは大佐グレチコに呼びつけられその娘の結婚式のケーキのための卵1ダース調達を命じられる・・・


ピーテルじゅうが飢えているのにあるはずもない卵を求めてのふたりの冒険物語

ひとを惹きつける魅力あるコーリャのその物語「中庭の猟犬」や文学談義や女の子自慢の饒舌は 出版社から連行され戻らない偉大なる詩人父親を想うレフには耐えられなかったのが やがて過酷な日々を生き抜くため必要なこととなる


目を背けたくなる状況や悲惨な事が随所にあるのだけれど ふたりのユーモアある会話が救ってくれる そんなふたりの友情に加え パルチザンの小銃射撃の名手ヴィカという少女を加えての青春群像劇になり ラストのチェスのシーンの緊迫感❗️〜映画のような場面転換 というのは著者はニューヨーク生まれの映画人ということなのでか 

とエンタメながらも ウクライナ訛りのロシア語なんていうのも出てきて現在の戦争を思い 戦争の愚かさをも思うことになる


まるで新潮クレストブックのような まさに“ミステリーと言う勿れ”の一冊は

本友さんのポケミスシリーズのおすすめ3冊中のやっと読書の秋到来♪の一冊です


おまけ

レニングラード〜サンクトペテルブルクで つかみはオッケー^ ^

「ネヴァ川」「血の上の救世主教会」「ネフツキー大通り」🎶 



そんなロシア🇷🇺🪆じゃなかったのに・・・