レベッカ・ウラッグ・サイクス

野中香方子 訳


訳者あとがきにあるように
 “本書の原題は「親戚:ネアンデルタールの生活、愛、死、そして芸術」です。”
という著者レベッカ・ウラッグ・サイクスは 幼い頃からネアンデルタール人に興味を持ち 考古学を学び 論文で博士号を取得 その後も遺跡の研究に従事 というネアンデルタール一筋 その愛ある視点からの彼らの姿は今 最先端の科学分析や研究により卓越していたと思われた我々ホモ・サピエンスにより近い存在であったことを解き明かすという本書ですが・・・

本友さんのオススメに早速図書館予約したが人数少ないわりにちっとも回ってこない⁈半年待ち というのが何故かわかった⁈私だけかもやけど^ ^読み出すと え?ホミニンて⁈デニソワ人〜ホモフロレシエンスとハテナが続き🌀一旦休憩💦

ハードル高そうなのでと予習にと同じ方の翻訳で すぐ手元に来たこの感想を読み直してみたり



その後訥々と合間に読んでもなかなか入ってこず朝晩涼しくなったのでやる事多し〜ベランダ大掃除とかまとまった時間を取られ遂に返却期限がすぐそこに!というのでピッチをあげて!!なんとか活字を追ったものの・・・

100万年以上前からユーラシア大陸に存在 石器や木工など系統的で多様な優れた職人であり食べ物やくらした環境も同じく多様であった などなどこの28年間のDNA鑑定の発展やゲノム解析研究により明らかになったネアンデルタール人・・・こんな講義があったら受けてみたい 私には要解説な一冊でした 

そんななか各章の始まりにある壮大な叙情詩のような頁に救われました ここの時だけえらい覚醒⁈ “第十二章 内なる心”の出産シーン特に⭐️


ウィルス 熱波 山火事 洪水 地震 という現代の不確実で不安定な自然現象は 太古から繰り返された過去を振り返ることで少しでも回避することが出来るのだろうか⁈など思ういつまでも暑い日々💦


おまけ

印象に残ったサミエル・ジュール・セレスティンという人物〜写真もあり

1892年「異色人種」というのに“地球上のすべての人種は共通の起源を持ち、知性、文明、人間性のすべてにおいて等しい能力を持っていることだ”と書いた 19世紀後半に医学と神学を学び 編集者で雑誌の発行人で伝道者で講演家でもあった という彼のことが知りたくなったのでまたあたってみようかなとメモ