J・G・バラード
村上博基 訳
ロンドン郊外に建てられた40階建の高層住宅 ショッピングモールにスーパーやヘアサロンにジムにプールが備えられ 銀行や小学校もあるという
10階までの下層部と 35階までの中層部 その35階にはもう一つのプールとサウナそしてレストランが設置されていて少数派の 医師 弁護士 企業家など知的専門職に携わる人たちが住む上層部という階層社会であった
そんな完璧な建物で停電や不具合が頻発 なのにパーティに勤しむ住人たちだったがやがて階層ごとに徒党を組んで探索は荒廃の世界に突き進むことに・・・
「太陽の帝国」など映画化も多数のJ・G・バラード 一冊も読んでないことに気づいたのでとりあえずの一冊の本書もすでに映画になっている
テレビプロデューサーリチャード・ワイルダーは妻ヘレンと2階に住み今回の騒動をドキュメンタリーにとカメラで追跡 そんな彼やスチュワーデスはプロレタリァートで 此処の設計をしたアンソニー・ロイヤルは40階に住み特権階級意識 車椅子の彼はまるで「チャタレイ夫人」
25階の医学部講師ロバート・ラングとその姉アリス 26階スティールは歯科医師などなど
その上層階への専用高速エレベーターなど もろ階級社会 近未来な設定ながら繰り広げられるは現代社会において行われる事態と何ら変わりなくその意識の流れに野蛮な人間性を見る
ただならぬ荒廃感を映像で見たくなった 映画探してみようかな♪