ヘニング・マンケル
柳沢由実子 訳
群島の一つの島に暮らす元医師のフレデリックは就寝中に火事で目覚めゴム長を履き からがらに火の海を脱出 家は完全に焼失 茫然自失のとき元郵便配達夫のヤンソンの指摘に緑の長靴は両方とも左足用だと気づいた
という始まりに続く焼け跡にあった靴のバックルや娘ルイースの訪問などに前作の「イタリアン・シューズ」がよみがえってくる
娘を連れてきて亡くなったハリェット 少女たちのホームのことやイタリアン・シューズの制作者ジアコネッリのことなど思い出しながらの前作の8年後という設定〜74歳のはずだが70歳 の彼の老に焦点があてられていてその心模様や行動挙動〜はどう見ても70歳なかばな感じ⁈^ ^だけど其処ここに共感を覚えつつ
父母や祖父母とのことなどの思い出もたどりながらは 末期のガンと戦いながらの執筆だったそうで そんなところはオスロフスキーやヤンソンが抱えるところの恐怖や ノルディーンの突然の死として描かれているような気がする
火事は放火と判明 保険金目当てでフレデリックが疑われるもののその後また⁈という展開その後も犯人は⁈というミステリー部分が軸としてあるものの周辺事情の方に気持ちは持っていかれる
華やかとは言い難いが火事の取材に来た新聞記者リーサ・モディーンとの交流が慰めとなり ルイースの救出に向かったパリでは彼女とのほんの束の間の逃避行もあったり
〜帰りのパリからハンブルグ ストックホルムという夜行列車の旅♪同じルートを辿ってみたい!やってみたいリストにきっと加えると思う!若かったらね^ ^💦とりあえず検索して楽しみました♪
食に関しての言及はほぼ無しなのにパリでは思い出をたどりながらのレストラン クーポール ブールミッシュ でカルヴァドスと少し華やか♪だったりしながら現在のルイースの状況には移民問題へも踏み込みと幅広く掘り下げられていて
間に合わせに買った衣類が中国製というのにダメ出しや やっと注文していたトレトン社の緑色のゴム長靴〜スウェーディツシュ・ブーツへのこだわり〜“老人性頑固”誰かさんみたい^ ^
その長靴の片足で始まり 1年の出来事として描かれながら 注文したのがやっと到着で幕 というのも鮮やか⭐️遺作に相応しい一冊
酷暑の日々 心は極寒の地に跳び 涼を求めて⭐︎金曜日半日 土曜日はほぼかかりきり♪〜何故か繋がらないNetflixのおかげさま⁈
休憩に違う本📖なんて浮気心がマッタクわかなかった^ ^
本友さんのおすすめの一冊でした🎶