井上荒野


1996年春 徳島への講演旅行をきっかけに男女の仲になった作家 長内みはると白木篤郎 夏から冬へと続く交際には篤郎の妻 笙子という女性の存在が深く関わっていたから⁈


その後1967〜1969 1971〜1972 みはると笙子それぞれの視点と心情を表しながら1973.11.14 出家という選択をしたみはる剃髪式となる 


がしかし物語はさらに続き1978〜1988寂光となったみはると笙子のそれぞれを追いながらの

1989〜1992 篤郎と笙子の28歳になった長女海里の文学新人賞受賞式模様などを経て癌による篤郎の死

2014年 92歳となる寂光のもとへ海里から笙子のかつて寂光が赴任していた天仙寺の篤郎の側に納骨の知らせ そしてラストは笙子の独白で終わる


映画になったのと

“作者の父 井上光晴と、私の不倫が始まった時、作者は五歳だった。ー 瀬戸内寂聴”

というオビに惹かれて 図書館予約たいへん人気でやっと手元に

もっとどろどろかと思ったけれど淡々とした笙子視点 みはる部分はまるで寂聴さん⭐️湾岸戦争抗議の断食にそういえばそんな事もやらはったなぁと ちょっとドキュメンタリータッチ


“文学水軍”なんて取り巻きとの女性たちとのことに よくもまぁと感心しつつ〜映画ぴったりだわ豊悦さん見てみたい  

“情愛”とは無縁ではあるものの言葉はすんなりと入ってきて読み易いし心持ちは共感できるし些細なあれこれ〜狼少年ケンのお弁当箱懐かしかって目に浮かんだ♪女性目線がいい

井上荒野さん 以前新聞日曜版連載「その話は今日はやめておきましょう」なかなか面白かったので記憶に♪

荒野〜あれの というのが本名だなんて これは小説書くしか無いでしょう⁈これからも楽しみにしています🎶



図書館なのでキャッチされたオビはないけれど^ ^

映画バージョンでは無い方も素敵なカバー表紙でした⭐️

カバー装幀=芥陽子

カバー装画=Nikoleta Sekulovic,Mercury,2017,acrylic and graphite on canvas, courtesy of Rebecca Hossack Art Gallery





今日から梅雨入りしましたね

雨に☂️紫陽花💦