小林文乃
第二次世界大戦中ソ連の捕虜となっていた約22000人とも25000ともいわれるポーランド人将校らが大量虐殺された事件「カティンの森事件」
そのなかたった一人の女性 ヤニナ・レヴァンドフスカ〜ポーランド空軍の女性パイロットはその32歳の誕生日に非業の死を遂げた
筆者は2019年6月からその女性の足跡を辿る旅を開始する
ワルシャワ クラクフ グタニスク ポズナン 彼女の故郷の村では 通っていた高校 バイト先 飛行クラブ ルソーヴォの屋敷はもうすぐ結婚式場に そしてロシアの捕虜収容所経由 終着地のカティンの森へ
ポーランドの独立の父と呼ばれたユゼフ・ピウスキツとともに闘い ウェルコポルスカ蜂起の最高司令官を務めた父親 ユゼフ・ドヴブル・ムシニツキ将軍のこと
〜亡くなったときはショパンの葬送行進曲というのにショパンの故郷ということを
ナチス占領軍と闘う地下組織「ヴィルク 狼」で活動 ヤニナの後を追うように2ヶ月後にドイツ兵により射殺された妹アグネシュカのこと
他にもシベリアに流刑のポーランド人の死亡で孤児になった子どもたち765人を受け入れ 日本の施設で一年ほど過ごした という話 これ何かで読んだな ポーランドとの深い繋がりを思い
幾度にもわたって他国から分割されながらも不屈の精神で復活してきたという複雑な歴史を学び ロシアのウクライナ侵攻が重なる現代を憂えるという3年半の旅をともに終えたようなずしんと読後感慨深いものがありました
書評にあった一冊 筆者は 91年10歳でTBS特別番組のこども特派員として旧ソ連時代のモスクワを取材 という下敷きありきというのもですが その関心の度合いに感心⭐️
もしかして1980年生まれって⁈同じ歳じゃ⁈こんな若い人もいるよと語ったけれどなにやらこの頃自分の仕事業績に喝采の自信満々の我が娘でした💦誰に似たんや⁈(-.-;)