アリアンナ・ファリネッリ
関口英子/森敦子 訳
2016年大統領選挙でトランプ政権誕生の日 主人公 政治学者ブルーナは息子を寝かしつけるのに読むのはコーランに登場する預言者ユーヌスの物語 というこれからの波瀾が重なる
そのブルーナが心ここにあらざるは政治学の授業での教え子 アフリカ系アメリカ人のユヌスの突然のモスルへの旅立ち〜おそらくISISの戦闘員になるため だった・・・
前半ではイタリアを離れトムと共にアメリカでの生活を選びながら その義父母アマンダ&サルや妹ローラと馴染めずという 嫁姑婚家あるあるに♪おおいに共感〜ここんとこの家族模様「ガラスの動物園」と重ねてというのが上手い⭐️
その後 飛び級し思考はまるで大人な娘ミネルヴァとトランスジェンダーの息子マリオ〜その唯一の友だちエリーとは⁈ を抱えながら 夫の母親依存脱却父親としての自覚をも教育しつつ 職場の大学では思うようにキャリアを積めず
というとき出会った学生ユヌス〜ジェイムズ・ブラウンにのめり込む40歳を過ぎたブルーナ
まではそう驚かないがその後の展開にちょっと驚く⭐️
後半のトムとローラの兄妹たちの母親との確執やその秘密と次々に開示や ユヌスの物語の第六章「アメリカン・ゴシック」でラストできっちりと〆これが処女作とは‼️
懐かしのトレイシー・チャップマン♪出て来た♪違う曲だったけど私は直ぐにこれがバックに流れた
フランク・ロイド・ライトの家族惨殺事件 知らなかったわぁ 流行になりその後問題になったDNA検査バイオパパ 楽しいところではローマの場面のチンクエチェント♪♪カワイイよね などなどの挿話も★
公園でのマリオとマグナスのシーン好きだな と数々の映像思い浮かぶ♪
不幸な人しか出てこない⁈のに心をとらえて離さない みんなよりよく生きたいために頑張っているのに・・・そんなあらゆる諸問題を抱えて立ち向かうブルーナが素晴らしい⭐️けど逆に そないに頑張らんでええんちゃうとか思う私^ ^
先日の「クレムリンの魔術師」で“ロシア”のように本作で“アメリカ”が少し理解できたような気がした ブロ友さんオススメの一冊でした★
ギンズバーグなどなど沢山出てくる読書リスト⁈のなかジェイムズ・ボールドウィン「ジョヴァンニの部屋」予約しました♪