クリス・ウィタカー

鈴木恵 訳


行方不明の少女シシー・ラドリーの街をあげての捜査と発見!のプロローグ

その30年後

カリフォルニアの海沿いの街ケープ・ヘイヴンは海の侵食により かつての住居を呑み込むことにその崩れる様を描きながら街の人々のことも

そこには警察署長となったウォーク 街の監視観察者⁈肉屋のミルトン 不動産業者ディッキー・ダーク 

自称“無法者”の13歳になったばかりの少女ダッチェスとその弟ロビン 

ふたりの母親スターは 妹シシー喪失後母親は自殺父親とは疎遠になりという家族崩壊し未だ過去を引きずり立ち直れずというところに 


服役中のヴィンセントが30年の刑を終え出所 その逮捕は親友のウォークの通報によるものだった・・・というようなことが少しずつ解っていくのだが とっかかりちょっともたついた シシーの死亡に関してもっと何かありそうに思わせぶりなんだけれど普通に⁈交通事故かみたいな⁈

だけど殆ど育児放棄の母親に代わり弟ロビンを庇護し愛を注ぐツッパリ少女のダッチェスの魅力と今や中年くたびれたウォークは忍びよる病もあってという人間味でもって引っ張ってくれる第一部


それが第二部の出来事で一変する!

でもこれはもう犯人は・・・しか考えられない!!と前見たそんなふうなドラマ2本ほど思い浮かびながらも またもや容疑者となったヴィンセントはじめ先にあげた近隣の人物たち以外にもスターの大家で親のマスタングに愛着のブランドンなどなどいかにも怪しげで・・・

ウォークの幼なじみで街を出た弁護士マーサも巻き込んでの捜査や裁判 にすっかり撹乱⁈されながらも

モンタナの牧場に1人暮らす祖父ハルに引き取られたダッチェスとロビンの再生の様子は〜そりゃもうハルはクリント・イーストウッドでしょう^ ^なやりとりや 

モンタナといえば馬でしょう🐎🐴な芦毛の馬とか〜映画「モンタナの風に抱かれて」的景色や いかにも気のいいおばさんドリーやダッチェスの同級生の男の子トマス・ノーブルとの淡い恋などでホッと一息つくものの


その後は驚きと哀しみのラスト‼️へと周り回って一直線⁈しながらフェアモント郡矯正施設のカディには そんなのあり⁈とちらと思うもののあらゆる伏線回収が気持ち良い⭐️

というミステリでありながらもそれぞれの心の置きどころなど細やかで登場人物たちが愛おしい ダッチェスが歌う「明日にかける橋」部分では涙ぐんでしまった💦

などなどに加えてマーサの靴はコンバースだったり♪といろいろなシーン映像が思い浮かぶ かなりアメリカ映画的 なのに著者はイギリス人!スティーブン・キング好きだそうでなるほど納得 マドンナ的なスター ヴィンセント ウォークとマーサといえ4人の友情や その少年の心を30年たっても持っているというあたり きっと男の人にはツボかなぁと^ ^


500頁はかなり重たかったけれど^ ^ゴロゴロごろごろとずっ〜と読んでいられる幸せ🎶という本友さんオススメの一冊愉しんだ日曜日の午後でした♬