奈倉有里
中学の時 突然スペイン語を学び始めた母親に対抗⁈してロシア語を学び出した著者は2020年 20歳にしてペテルブルグの語学学校から モスクワに移り ロシア国立ゴーリキー文学大学に入学 文学を学び2008年に卒業
その頃の勉学の日々〜詩の魅力の虜になったペテルブルグのエレーナ先生の授業 フランス語クラスのマルガリータ先生 その後目指すことになった文学研究入門の酔いどれ先生ことアレクセイ・アントーニフのこと 教えてもらった歴史図書館通いの日々 その師弟愛⭐️
大学寮でのこと〜ペテルブルグの南方にある古都ノヴゴロドからさらに離れた小さな村からやってきたマーシャとの暮らし サーカス団の人々のこと
などなどを綴ったエッセイでありながら 詩や小説の趣き というのが須賀敦子さんを彷彿⭐️
お母様にしてこの娘⁈その素地があるとはいえ本当にひたすら知を追求の学ぶことの喜びがこちらにもひしひしと伝わって私何か勉強したくなる⁈くらい^ ^
半年以上前だったか書評の本作 文学に限らず言葉によって伝えることの大切さをあらためて感じながら 巻末の地図に 当時からというより脈々と続く周辺地域の体制や攻防 未だ終わらないロシアとウクライナの紛争に心が痛む