ポール・ギャリコ

亀山龍樹 訳


“りんごのような赤いほっぺに、しらがのまじったかみ、いたずらっぽい、いきいきとした小さな目の、ほっそりした小がらのおばさん”

がパリへと向かう旅客機で始まる🎶


ロンドンで お掃除の仕事を生業とするハリスおばさん ある日顧客のレディ・ダントの衣装戸棚に吊るしてあった

レースとシフォンで出来ている“ゆめまぼろし”のようなクリームとアイボリー色のドレス🤍

サテンとタフタを使った燃えるような真紅のドレスには大きな赤いリボンと大輪の花一輪🌹

にぼうぜんと立ち尽くす・・・


以来夢冷めやらずパリのディオールにドレスを買いに行く決意を固め 同志バターフィールドおばさんと懸賞で一攫千金を狙うも少額当選 を元に2年と6ヶ月と3週間 爪に火をともす生活の末ついに機上の人となり・・・


パリのディオールのお店での マダム・コルベールその夫のジュール氏とのこと ショーで隣あったシャサニ公爵 モデルのナターシャ ナターシャに恋をしている会計係のフォベール君などなど登場繰り広げられる冒険物語♪


掃除の仕事こそしていないが日々小間使いのようなワタクシまるでハリスおばさんのようで^ ^ 

美しく豊かな色彩への想いは草花へと♪というところや 肩書き 地位 財産 家系には興味無し だが 舞台 演劇 テレビ 映画関係の華やかさに憧れ顧客の中でも最低なのに女優を目指すミス・ペンローズに肩入れ〜このへんがラストのオチ⁈に繋がるとこなんか上手い!し好きっ⭐️

“建物には興味無し”という以外はまるで私⁈のハリスおばさんになりきって愉しみました🎶


ひさしぶりに映画館に行こうかな🎞と思った映画原作がポール・ギャリコ懐かしく 昔よく読んでたなぁ というので一足先に 

講談少年少女文庫の1973年の再録というので可愛い表紙にイラスト♪

確かに!こんな本で私は出来上がったのかも⁈な一冊でした^ ^