ドストエフスキーの喜劇ということで書評に上がっていたので図書館検索の一冊

 

「ステパンチコヴォ村とその住人たち〜名もなき人の手記より(抄)」

おじ陸軍大佐エゴール・イリイチ・ロスタネフの軍を退き遺産で手に入ったステパンチコヴォ村での新生活を甥であるセリョージャ〜セルゲイ・アレクサンドロビチの語りで

おじの母親 その夫将軍 将軍に仕えていた道化フォマー・フォミッチたちの将軍亡き後のドタバタを描くなるほど

“可笑しいドストエフスキー“

 

せっかくなので収められていたほかの作品も

前にもどり

「白夜」

ペテルブルグの橋で出会った 語り手 夢想家の僕とナースチェンカ ふたりの束の間の出来事という中編の

“若いドストエフスキー”

 

「未成年」もまた 二十歳の青年アルカーヂイ・ドルゴルーキーのペテルブルグでの出来事を回想 

ヴェルシーロフという人かどの⁈人物の非嫡子として生まれた彼は幼少から両親とは離れて成人し家族との交流が始まるが 父親ヴェルシーロフに憧れながらも憎しみを抱き 母親や姉妹たちへの愛はあるのに素直に表現出来ずというジレンマのなかでの 自分鍛錬が倹約だったり ロスチャイルドを目指しり 小狡く儲けたり 賭け事にハマったり というロシア版「ライ麦畑」の感あり

長々と続く脈絡のない語りが意外と面白かった♪

 

「他にも四大長篇読みどころ」と解説

「書簡でたどるドストエフスキーの生活」

など収録

つい何年か前「カラマーゾフの兄弟」新訳再読したけれどやっぱり苦手だなぁと感じたが今回はまま愉しめました


ペテルブルグ ネフスキー大通りなど回顧しつつ🎶 そんなロシア🇷🇺🪆がこんなことになるなんて・・・・💦